世界3位のアルカラスが全米オープン2回戦でまさかの敗退!「自分のレベルを上げることができなかった」<SMASH>
現在開催中のテニス四大大会「全米オープン」(8月26日~9月8日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)では現地30日に男子シングルス2回戦を実施。2022年大会のチャンピオンで現在世界ランク3位に位置するカルロス・アルカラス(スペイン)が敗れる波乱が起きた。 【動画】アルカラスが敗戦を喫した2024全米OP2回戦ハイライト アルカラスの相手はボティック・ファンデザンツフープ(オランダ/世界ランク74位)。両者の対戦成績は2戦して全てアルカラスのストレート勝ち。しかも今季は四大大会のうち「全仏オープン」と「ウインブルドン」を制覇し、先のパリ五輪では準優勝している。実績からすれば、アルカラスの快勝が予想された。 だが、21歳の逸材は呆気なく敗れた。 第1セットは自身のサービスゲームでポイントを思うように得られず。逆に2度のサービスダウンを許してゲームカウント1-6で失う。しかもウイナーはゼロ。 「自分のレベルを上げることができなかった」と試合後に悔やんだように、らしくないプレーは第2セットに入っても変わらず。互いに1ブレークの5-5で迎えた第11ゲームで再びブレークを献上すると、続く第12ゲームをファンデザンツフープにサービスをキープされて5-7となり2セットダウン。崖っぷちに立たされる。 「いくつかのポイントでは優勢だったが、いくつかのポイントを失って落ち込んだ。心の中はまるでジェットコースターに乗っているような感じだった」とはアルカラス。勝負の第3セットを迎えても一向に調子は上がらず。相手の4個に対してアルカラスが記録したアンフォーストエラーは10個。第3セットを4-6で失い、2時間19分で今季最後の四大大会に幕を下ろした。 「試合中ずっと自分のレベルは同じだったと思う。試合に勝つには十分ではなかったし、試合に出るチャンスやチャンスを自分に与えるには十分ではなかった」と敗戦を振り返ったアルカラス。自身のコンディションについては「オリンピックの後は少し休みを取った。それで十分だと思った。本当に助けになった。でも、おそらく十分ではなかったのだろう」と語り、「だが、それを言い訳にはしたくない」とも語った。 一方、大舞台で番狂わせを演じたファンデザンツフープは「言葉が出ません」としながらも、「前回の試合(デニス・シャポバロフ戦)で大きな自信を得た。とても堅実なプレーができたし、今夜は最初のポイントからチャンスがあると信じていた。それが結果につながることもある」と喜びを口にした。 金星を手にしたファンデザンツフープは、3回戦でジャック・ドレイパー(イギリス/同25位)と対戦することが決まっている。 構成●スマッシュ編集部