親から子へと世代を超えて継承する「ユダヤの叡智」人生を豊かにする格言10選
人にお金を恵む時は、全員に配った方が良い
舌の先に幸せがある ユダヤでは「人間諦めたら終わりだ」と教えられる。交渉事でも落としどころなど最初から設定せずに粘り強く交渉する。ユダヤ人は大量に言葉を使う「多言民族」であり、よくしゃべり、よく発言し、よく主張する。言葉を駆使して成功を手繰り寄せるのがユダヤの交渉術だ。 ◇ ◇ ◇ 牛とロバを同時に一つのくびきにかけ、鋤(すき)を引かせてはならない これは古代からある説話で、子供を一律に教育しても、決してうまくいかないことを教えている。ヘブライ語聖書では、子供の一律教育を禁じている。個性が封じられてしまうからだ。ユダヤの教育は、一人一人の個性を伸ばすマンツーマンの家庭教育が中心となる。 ◇ ◇ ◇ 人は塵(ちり)から生まれてきた。生まれてきてから得たものに執着するな、いずれ人は塵に戻っていくのだから 聖書の創世記に出てくる言葉。頑張って生きることも大切だが、どうにもならないときには命以外の持っているもの全てを捨てる覚悟を決める。人は結局は塵に戻っていくのだから、執着して悪あがきをするのは意味のないことだと教えている。 ◇ ◇ ◇ 金がありすぎると人間は獣のように警戒心が強くなるが、金が全くないとなりふり構わない本当の獣になる ユダヤの格言の中には、お金にまつわるたくさんの知恵が語られ、それを親から子へ、子から孫へと語り継いでいる。ユダヤ人は疑問を見つけては深く考慮し、常に頭をフル回転させている。だから世界のお金の流れを正確に把握し、ビジネス上の突発的トラブルを事前に回避できる。 ◇ ◇ ◇ 人にお金を恵む時は、全員に配った方が良い。もらった人が恵んでもらったという惨めな気持ちにならないで済むからだ 困っている人にお金を恵んであげれば、恵んだほうは「良いことをした」と気分がいい。しかし恵んでもらったほうは、ありがたいと思うと同時に、自分の境遇を惨めに感じることだろう。この格言は、人を惨めな気持ちにさせてはいけないと教えている。