東京パラ車いすテニス女子シングルス銀の上地結衣。悲願の金に向け、同会場の全仏で情報収集し1回戦突破
【パリ4日=吉松忠弘】東京パラリンピック車いすテニス女子シングルス銀メダルで、世界ランキング2位の上地結衣=三井住友銀行=が、1回戦を快勝した。同7位のアンヘリカ・ベルナル=コロンビア=に6-0、6-2の62分で勝ち上がった。 滑り出しから「自分も気合いは入っていたが、相手のミスが多くて」と上地がゲームを積み重ねた。「決して調子がよかった訳じゃないが、ポイントを積み重ねられるところでできてよかった」。 日本男子のエース・小田凱人は、きっぱりと「まだパリ・パラのことは考えていない」。対照的に、会場が同じ今大会で、パリ・パラリンピックの情報を得られるなら「得ときたい。損はない」と上地は話す。 現状では、優勝をかけて、世界女王で東京パラ金メダルのデフロート=オランダ=との再戦が濃厚だ。そのためにも、途中で負けるわけにはいかない。次戦は、昨年のウィンブルドン以来の対戦となる同5位の大谷桃子が相手だ。
報知新聞社