早くも注目? 今オフのFA有力野手(6)阪神が誇る“ジョーカー”だが
シーズンオフに大きな話題を集めるのが、FA(フリーエージェント)移籍だ。2023年オフも、西川龍馬、山﨑福也、山川穂高の3選手がFA権を行使した。2024年も多くの選手がFA権を取得する見込みとなっており、早くも去就が注目される選手が存在する。今回は、2024年オフにおけるFA市場の注目野手を紹介したい。
原口文仁(阪神タイガース)
・投打:右投右打 ・身長/体重:182cm/93kg ・生年月日:1992年3月3日 ・経歴:帝京高 ・ドラフト:2009年ドラフト6位 2023年に日本一を達成した阪神タイガースで、主に代打の切り札として活躍している原口文仁。2024年中の国内FA権取得が濃厚だ。 帝京高では、強打の捕手として3年時に高校日本代表にも選出。ドラフト会議では、阪神から6位指名を受けてプロ入りした。 入団後はしばらくファームで経験を積んでいたが、2012年に椎間板ヘルニアを発症。同年オフに育成契約へ移行となった。 翌年以降も度重なる故障があったが、2016年4月に支配下へ復帰。念願の一軍デビューを飾ると、そのまま一軍の正捕手格に定着した。同年は月間MVP受賞、オールスターゲームにも初出場。107試合に出場し、打率.299(規定未満)、11本塁打をマークした。 翌2017年からは、打撃を活かすために一塁のポジションも兼任。2018年には82試合出場で打率.315を記録し、代打の切り札としての地位を確立した。 2019年1月に大腸がんの発症を公表したが、同年6月に一軍へ復帰。サヨナラ安打を記録するなど印象的な活躍を見せ、「プラスワン投票」でオールスター選出。ここでも2戦連続本塁打を放ち、最高のパフォーマンスを発揮した。 その後もチームに欠かせない戦力となり、2023年のリーグ優勝、日本一にも貢献。2024年1月には、大腸がんの完治を報告した。持ち前の打棒を発揮すれば、特にDH制のあるパ・リーグ球団から注目されるだろう。
ベースボールチャンネル編集部