高校生の娘が看護師になりたがっていますが、進学費用が大変です……。自治体にも奨学金制度があると聞いたのですが、どのようなものですか?
自治体以外の看護学校の学費に使える奨学金制度
自治体以外で看護学校の学費に利用できる主な奨学金には、【図表1】のような制度があります。 【図表1】
筆者作成 対象や競争率等が奨学金制度によって異なるため、自治体の奨学金制度と比べて自分に合った制度を利用しましょう。東京都にお住まいの方の場合、東京都育英資金貸付事業も選択肢のひとつとなります。 ■病院や大学・専門学校の奨学金を選択する場合は慎重に 病院や大学・専門学校の奨学金は、卒業後に奨学金を支給された病院(付属・系列)で一定期間以上勤務することを条件に、看護学校等の学費を給付してくれるケースが多いです。一般的に、自治体や日本学生支援機構の奨学金制度よりも借りやすく、利用しやすい奨学金制度ですが、卒業後の進路が限定されてしまう点に注意が必要です。 例えば、奨学金を借りるのに3年間の就職が前提で、就職した病院が自分に合っていなかった、看護師の仕事が嫌になった、健康上に問題が生じたなどで3年以内に退職した場合は、奨学金の一括返済を求められるケースもあります。
看護学校の奨学金は自治体の看護師等修学資金貸与制度も選択肢のひとつ
高校生が看護学校への進学を目指す場合、一般的な日本学生支援機構の奨学金制度だけではなく、自治体の奨学金制度を利用するのもよいでしょう。また、東京都の場合は看護師等修学資金貸与制度を利用することが可能です。 奨学金は、制度によって条件や対象が異なります。病院や大学・専門学校の奨学金は、卒業後に借入先の病院で勤務することが条件で返済が免除される点は魅力ですが、進路が限定されてしまう点がデメリットです。 お住まいの自治体の奨学金制度を比較して、自分に合った奨学金制度を利用するようにしましょう。 出典 東京都保健医療局 看護師等修学資金貸与事業 独立行政法人日本学生支援機構 奨学金 公益財団法人東京都私学財団 東京都育英資金貸付事業 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部