アルツハイマー型認知症との関連でも注目される脳の毒「アミロイドβ」。排出を促すために日常生活でできること
ストレス・不調を消す 心と体の毒出し習慣
肩こりなどの痛みや、イライラ、物忘れ、ネガティブな感情になったりするのは、体内に老廃物(毒)がたまっているせいかもしれません。無意識のうちに心身にたまってしまう毒を "出す"習慣を身につけて、幸福感に満ちた毎日を。 ※この記事は、発売中の『からだにいいこと』2024年12月号より一部抜粋・再編集しています。
脳の老廃物・アミロイドβを排出させるには?
「物忘れがひどくなった、怒りっぽくなったと感じるのは、脳に毒がたまりつつあるサインと考えましょう」と、脳内科医の加藤俊徳先生。 脳に老廃物・アミロイドβがたまっていくと、毒性を持ってきます。アミロイドβは睡眠中に多く排出されますが、睡眠の質の低下などで排出が追い付かずに蓄積されることで、記憶や感情をつかさどる部位が衰えることに。
アミロイドβとは──
「アミロイドβ」は脳内で作られる老廃物。髄液などに排泄されず、蓄積すると脳の神経細胞を弱らせ、アルツハイマー型認知症の引き金になるとも考えられています。
アミロイドβの排出を促すために、加藤先生がおすすめするのが「脳の毒出しスープ」。 「鮭などに含まれる『プラズマローゲン』と、卵黄などの『レシチン』といった栄養素が、脳の毒出しには効果的。プラズマローゲンには脳の神経細胞をつなぐ働きがあり、レシチンは神経細胞を活性化させます。老廃物の排出を促す水分を同時に摂取するのもポイント。毒が消えれば脳の機能が高まり、記憶力が復活。感情も安定しますよ」(加藤先生)。 アミロイドβは食事による栄養素によって排出を促すことが可能。抗酸化作用のある野菜を一緒に摂ればより効率的に脳のおそうじができます。