春高バレー宮城決勝 男子は東北が3年連続、女子は古川学園が20年連続の全国大会出場へ
「春の高校バレー」の愛称で知られる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会への出場権をかけた宮城県大会の決勝が26日、同県利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで行われた。男子は東北が東陵を下して3年連続33度目の優勝を決め、女子は古川学園が利府を破り20年連続45度目の全国大会出場を果たした。 男子は、大型チームの東北が東陵を圧倒した。セッターの瀬川桜輝（おうき、3年）が試合を組み立て、エースの野村達稀（たつき、同）らアタッカー陣が確実に決めていく展開。東陵はリズムが出てきた第2セットに一時リードする場面があったが、サーブでミスが出るなど守り切れなかった。 女子は、キャプテンでセッターの音川南季（なみき、3年）が頭脳的なプレーで、U17日本代表のエースでもある工藤光莉（ひかり、1年）ら強力アタッカー陣を引っ張った。利府は粘り強いレシーブで第3セットはシーソーゲームに持ち込んだが、強力なブロックに阻まれた。 ◇ 【男子・東北】 吉田康宏監督「大会を前に1、2年生も伸びてきている。例年に比べると身長はサイズダウンしているが、若い選手が機能している。1年から3年まで学年がかみ合えば、全国大会でも優勝できる力はあると思う。駿台（東京）、鎮西（熊本）がライバルになるだろう」 瀬川桜輝主将「決勝は、自分たちの持ち味が出せたし、良い展開に持っていけたと思う。緊張感もなかった。目標は日本一だが、今のままでは厳しい。チームの強みは攻撃の速さ。固定観念にとらわれず、すべてのプレーでもっと質を高めていきたい」 【女子・古川学園】 岡崎典生監督「若いチームなので、キャプテンの音川が良く引っ張ってくれた。（全国大会でも）トップに行ける力は確実についている。あとは集中力、忍耐力などメンタル面の問題。就実（岡山）、下北沢成徳（東京）などがライバルになる」 音川南季主将「ひとつひとつ丁寧にトスを上げ、チームが焦らないように心掛けた。この大会は、勝敗というより勝ち方にこだわった。大会までの2カ月でメンタルな面を鍛えていきたい。2年前に見た景色（全国優勝）を、またみんなで見たい」
