〈独占・野田佳彦元首相〉もう“立憲共産党”とは呼ばせない「中道、そしてやや右寄りのゾーンを取り込む」「裏金や世襲議員の跋扈といった古い政治のドブさらいをします」
被選挙権の年齢を引き下げ、若者の声を議会に
たかまつ 被選挙権の年齢引き下げということですか。 野田 そうです。今、衆院は25歳、参院は30歳ですけど、例えばこの年齢をそれぞれ18歳、23歳に引き下げてもいいと思います。日本は今、シルバー民主主義になっていますよね。高齢者の投票率が高い分、上の世代の民意が反映されがちなので、もっと若い年代の声を政治に反映させるためにも被選挙権の年齢を引き下げるべきだと考えています。 たかまつ 私たちがやっている笑下村塾は、若い人の政治参画を促す活動をしているのですが、海外に取材に行くと、高校生が議員をやっていたりするんですよ。被選挙権の年齢引き下げは若者の声がもっと政治に届きやすくなるので、ぜひ実現していただきたいです。 野田 私も訴えていきます。 たかまつ 私たちが活動の中で感じるのは、社会は変えられないと思っている子供たちが非常に多いこと。欧州では、学校内民主主義というのが浸透していて、例えば給食や制服のルールを変更するなど、学校内のことは自分たちで決めるという発想がある。学校で「自分たちでも変えられる」という実感を持つと、それが地域に広がり、社会を変えることに繋がっていくんですよね。 野田 面白いですね。ルール変更に主体的に参加した経験の積み重ねが、広く社会を変えていく原動力になりますから。 被選挙権年齢引き下げに加え、世襲議員も制限すべきだと考えています。志ある候補者たちの足かせになっているのが、地盤、看板、カバンを引き継いだ二世議員たち。彼らが親と同じ選挙区から立候補できないような措置を検討します。 また、現在のルールでは、議員である親がパーティなどで貯め込んだ資金は、そのまま子に非課税で相続できる仕組みになっている。これでは志があっても軍資金がない若い立候補者は、スタートから太刀打ちできない。だた、これは公職選挙法があるので、自民党など他党との合意形成が必要になってきますが、例えば、法律が難しいなら内規でやるとか、実現するための方法論を模索したい。
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