【フィギュア】「あずしん」こと田中梓沙、西山真瑚組は2位「全部出せた」充実の表情
<フィギュアスケート:全日本選手権>◇最終日◇22日◇大阪・東和薬品RACTABドーム◇アイスダンス・フリーダンス(FD) リズムダンス(RD)2位発進の「あずしん」こと田中梓沙(あずさ、19)西山真瑚(しんご、22)組(オリエンタルバイオ)が、フリーダンス(FD)でも2位の102・89点をマークし、合計168・92点で総合2位となった。 演技終了後、田中は大きくガッツポーズ。2人で抱き合うと安堵(あんど)の表情が広がった。「全日本選手権で最後まで滑りきれて満足しています」とうなずきあった。 結成2季目の今季。田中が夏に肋骨(ろっこつ)のけがに見舞われた影響で、練習できない苦しい時間もすごした。それでも、GP(グランプリ)シリーズデビューとなった先月のNHK杯から3週間で「短くても集中して絶対に合わせるように取り組んだ」と充実の練習を重ねてきた。「2人で滑れない期間が長かった分、話し合う時間も増えて絆が深まった」と西山。今大会ではシーズンベストを記録するなど状態の向上を見せ、「全部が出せた」と喜びをかみしめた。 プラン通りに進まなかった24年だったが、「マイナスなことはない」と収穫もあった。来年2月にはアジア大会(ハルビン)が控える。西山は「この経験を生かして来年ももっと飛躍していけるように」と力強く語った。【勝部晃多】