ABEMAツアー賞金王・生源寺龍憲が目指すところ 「ひとつでも上のフィールドで戦いたい」
25歳で世界に出るのは早くない
24年に向けてを聞くと、「スケジュール的には1月のアジアンツアーのQスクールファイナルのあとは3週間のトレーニング合宿を福岡で実施します。メンバーとしては未病リハビリセンターハレルの今林伸司さん(生源寺の後輩・久常涼と同じトレーナー)のもとで、ハレルに来ているプロやジュニアです。アジアンツアーのQスクールが終わっていないので断定はできないんですが、どっちも出れたら、国内ツアーとアジアンツアーの両方のシード権が獲りたいですね。そのほうが自分のチャンスの幅が増えるので。いま25歳なんですが、この年齢で世界に出るのは早いとは全然思っていなくて、どんどん上のステージに挑戦していきたいんです。フィールドのレベルの違いとか、環境の違いとかはあると思うのですが、よりアグレッシブな選手が多いところに身を置きたいんです。アジアンツアーはDPワールドツアーとの共催も多いので、そのステップアップも狙いたいですね」。 世界を見据えている生源寺に少し意地悪な質問をしてみた。24年シーズンから香妻陣一朗の参戦が決まったLIVゴルフについてだ。将来的には考えているのかと聞くと、「LIVみたいな高額ツアーっていうのはやっぱり魅力的だと思いますが、まずは4大メジャーに出場したいんですよね。自分が十分にやり切ったと思った後にLIVもありだと思うんですけど、優先順位的にはPGAツアーに出たいですし、やっぱりメジャーです」とあくまで初志貫徹のメジャー志向。「とはいえ、どのフィールドが自分に合うかはわからないですが、DPワールドツアーやアジアンツアーはいろいろな国で試合をするので日程的にもタフだけど、それがまた楽しそうだし、いろいろな経験ができると思います。だから、アジアンで出れる試合があれば、国内よりはそっちを優先するかもです。アジアンで経験を積むことで、国内ツアーが簡単に感じられるかもしれないし、国内ツアーに専念するよりは成長スピードが速いのかなとも思うので」。 話が出た同じトレーナーに見てもらっている後輩の久常涼について聞くと「久常が小学6年生のときに僕が作陽高校に入学したんですが、練習場が一緒だったのでずっと一緒に練習してきました。試合も一緒に行ったりします。彼のABEMAツアーからレギュラーツアー、それからDPワールドツアーで今年はPGAツアー。どのカテゴリーも1年でステップアップしていく展開が早いですよね! 年齢的にも余裕があるし、そういうスピード感は僕自身も大事にしたい。行きたいときに行けないというのがもったいないし」と久常の活躍が自身のモチベーションに繋がっているようだ。 その久常に負けじと、「メジャーへの道はミズノオープンもあれば、全米オープンの予選会もある。チャンスはあると思っています」と力強く語る生源寺。24年は辰年、龍憲(タツノリ)が上り竜のごとく駆け上がっていく姿がいまから待ち遠しい。 ※2024年1月23日号(1月9日発売)では『ナイスオンが増える! キャリー距離の法則』と題し、生源寺プロのレッスン記事を掲載。そちらも是非! PHOTO/Hiroaki Akihara THANKS/ザ・クラシックゴルフ倶楽部
みんなのゴルフダイジェスト