【オートレース】森且行、執念の3着で準決勝進出「頑張ってやるしかないよね!」~G2川口記念
オートレーサーの森且行(50)=川口・25期=は24日、埼玉県川口オートレースで開催中のG2「川口記念」3日目・第7レース「準々決勝戦B」に出走。8車立ての7枠からスタートしたが、ダッシュ不発で序盤は最後方へ。絶望的な立ち位置からの反撃となったが、前日に施した魂の整備に愛車が呼応してくれて、苦しみながらも順位を上げて最後は3着ゴールだった。 この一戦は上位2人のみがセミファイナル進出できるタフな勝ち上がり条件だったが、タイム得点の加算に成功し、勝った伊藤信夫とともに、4日目の「準決勝戦」へ駒を進めることをここに実現させた。 「う~ん、タイヤがもう限界でした。調整をして(2日目・7着よりも)少しは解消されたとは思いますが、何か変だよね」とそれなりに状態をアップさせたことに満足はしている様子だったが、見込んだほどの激変には至らず、その表情は思案顔だった。 それでも、崖っぷち&首の皮一枚状態の窮地を何とかしのいで、ベスト32入りは果たした。第11レース「準決勝戦」(午後8時7分発走予定)で2着以内に入ればファイナリストとなる。もう、ここまで来たら、いつものように手数で勝負するしかない。「よ~し!頑張ろう!今度はロッドを換えてみようと思います。もう、頑張ってやるしかないよね!あとクラッチもやりますよ!」 そう言い残すと、秒の勢いで工具を握り、マシンの前に居座った。できる限りのことをすべて全うしようと懸命なその姿勢を何とかファンに紹介したくて、集中力を妨げないように遠目から整備風景の絵をカメラに収めようとシャッターを押していたら、それに気づいた森は一瞬だけ手を止めて、目線をこちらへ投げてくれた。どちらの表情も応援するファンと読者へ必ず届けておきます。すべてが好転することを全力で願っています。
報知新聞社