FTX元幹部、詐欺への関与で懲役2年の判決
並外れた協力
エリソン氏の弁護士らは、審理に先立ち、同氏が「並外れた協力」をしており再犯のリスクはないと主張。弁護士らと保護観察局の両方が、同氏は勾留と3年間の保護観察の判決を受けるべきだと勧告した。 エリソン氏の弁護士で、法律事務所Wilmer Haleのマネージング・パートナーであるアンジャン・サーニ(Anjan Sahni)氏は、エリソン氏はかつて恋愛関係にあったバンクマン-フリード氏によって誤った方向に導かれたと法廷で述べた。エリソン氏はバンクマン-フリード氏を喜ばせたいという願望から詐欺計画に参加したが、FTXの破綻後、「彼女は道徳的指針を取り戻した」と同弁護士は語った。 判決が読み上げられる前に短く言葉を発したエリソン氏は、FTXとアラメダの元顧客、元同僚、友人、そして家族に謝罪したいと述べた。 「人間の脳は大きな数字を理解するのが苦手だ」とエリソン氏は声を震わせながら述べた上で、「私が引き起こした痛みを想像することさえできない」と語った。 エリソン氏が連邦刑務所局に自主的に出頭し服役を開始するまで、約45日ある。 「詐欺罪で有罪を認めることになると2018年当時に言われたら、どうかしていると言っただろう」とエリソン氏は続け、「プロセスの各段階で抜け出すことがますます困難になっていった。勇気がなかったことを後悔している」と述べた。 |翻訳・編集:廣瀬優香|画像:2024年9月24日、懲役2年の判決を受けてマンハッタンの裁判所を出るキャロライン・エリソン氏(Victor Chen/CoinDesk)|原文:Ex-Alameda Research CEO Caroline Ellison Sentenced to Two Years in Prison for Her Role in FTX Fraud
CoinDesk Japan 編集部