『今夜も生でさだまさし』さださんの言葉で、大相撲所沢場所へ。四股を踏んだ振動がお尻に伝わる。力士の放つ前向きオーラで沈んだ気持ちが急上昇!
◆「琴欧洲!」と大声で叫んだ 審判をするために、鳴戸親方が私の横の花道を通り過ぎた時に、私は現役時代の四股名の「琴欧洲!」と大声で叫んだ。すると、鳴門親方はクルリと全身をこちらに向けて、満面の笑顔で手を振ってくれた。本格的なイケメンであることを確認した。その姿に回りの観客たちが「わあっ!」と喜びの声をあげ、孤独な老人である私は良い事をした気持ちになった。 会場には「北勝富士関 所沢の星」と書いた横断幕がある。郷土の力士を称えるのが大相撲だ。北勝富士は埼玉県所沢市出身の31歳。髪結実演のモデルとして浴衣姿で登場した時も、観客の大歓声と大拍手をあびていた。 埼玉県出身の幕内力士には、大栄翔(朝霞市)と阿炎(越谷市)がいる。 幕内力士の土俵入りでは、阿炎が赤ちゃんを抱いていた。赤ちゃんは力士に抱いてもらうと丈夫に育つと言われている。土俵入りをする照ノ富士も赤ちゃんを抱いて花道を歩き、不知火型の土俵入りを赤ちゃんを抱いてどうやるのか?と思ったら、土俵に上がる直前に露払いの翠富士に赤ちゃんを渡していた。
◆力士たちの前向きなオーラで気持ちが急上昇 柵の回りの観客の集まり方で力士の人気度が分かる。サインをしてもらいたいし、写真も撮りたいからだ。取組を終えた熱海富士はニコニコ顔でサインをしていたが、テレビは平面、実物は立体だから、笑顔にも迫力があった。私が取組を終えた阿炎にスケッチブックとサインペンを差し出したら、「オッ」と気合いの声を出してサインをしてくれ、次の人にもその次の人にも「オッ」「オッ」と言いながらサインをしていた。気合いを入れてサインをする珍しい力士だと思った。 また、ドドッと柵のところに観客が集まった。三役揃い踏みをするために琴ノ若と照ノ富士が並んで登場したのだ。番付が上がるほどに力士は体ができて肌の色艶も良くなるのだと、私は学生時代に警備が厳しくなかった蔵前国技館内をウロウロして力士を見て学んだ。照ノ富士には貫禄のオーラがあり、琴ノ若は華やかなオーラがある。琴ノ若は琴櫻と四股名を変えるが、横綱になって土俵入りを見せてほしい。 体を鍛えている力士たちの前向きなオーラをあびて、落ち込んだ気持ちが急上昇した。「とりあえず、明日まで生きてみよう」。さださんと番組にハガキを送った人に感謝した。
しろぼしマーサ