”元寇の船”3隻目を確認「まるでつい最近沈んだかのよう」な木材の色や形 短刀や指輪状の金属製品も
東海大学 木村淳准教授「すごい。現位置保ったまま船の構造、残ったものをしっかり記録していく。そういった事例としては今回は中世の東アジアの中国船として初めてではないか」 これまでの2隻と比べて3隻目は保存状態が良いと見られています。 国学院大学 池田栄史教授「3号船は非常に残りがいいというふうに思っております。将来的にいろんな形で引き揚げるっていうことを考える際の一つの候補にはなっていくだろうというふうには思います」 ■短刀・指輪状の金属製品なども発見 今回の調査ではさまざまな発見もありました。 松浦市・文化財課 早田晴樹 副主任「指輪みたいな形をしているので指輪状と申しておりますが、実際何に使っていたのかというのは今後海外の資料ですとか成分の分析等を待たなければならない」 中国の陶磁器や短刀、指輪状の金属製品、墨で文字が書かれた板材なども見つかっています。 ■保存する施設の整備を こうした世界的な発見が相次ぐ鷹島ですが、大型の船などを引き揚げた後保存処理や展示を行う施設はありません。 松浦市 友田吉泰市長「国民の皆さんにこの元寇の遺跡について注目をいただいてやはりこの大切な資料をもっともっと調査すべきだというですね、そういった応援団を増やせるように我々としてはさらに取り組まなければいけません」 今年の調査で発掘できたのは船体の一部だけで船の大きさなどは不明です。 来年以降どのような調査をしてその成果を後世に伝えていくのか注目されます。
RKB毎日放送