日本維新代表選、吉村共同代表が出馬表明 永田町文化の「密室政治変える」
日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事(49)は12日、大阪市の党本部で記者会見し、17日告示の代表選に立候補する意向を表明した。与党が過半数割れした先の衆院選で議席を減らした結果を踏まえ「国政政党として消滅の危機にある」との認識を示し、次世代のための改革政党という「原点を確認し、日本維新の会の存在意義を訴える。党を立て直す」と強調した。 【写真】「おおむね推薦人にめどが立った」維新の金村龍那副幹事長が代表選出馬へ 代表選で掲げる「維新像」の柱として、次世代のための政党▽道州制を実現する政党▽永田町文化を変える政党-を挙げた。具体的には教育無償化を推進するほか、永田町での政策決定について「密室で決まるやり方を変えていく」と訴えた。維新の看板政策「大阪都構想」の是非を問う3度目の住民投票は「やらないことはない」と前向きな姿勢を示した。 吉村氏は衆院議員や大阪市長などを歴任し、平成31年に大阪府知事に就任した。現在2期目。令和4年8月から維新共同代表を務める。 代表選を巡っては金村龍那副幹事長(45)=衆院比例南関東、当選2回=もこの日、出馬意向を明言。他に空本誠喜衆院議員(60)=広島4区=と松沢成文参院議員(66)=神奈川選挙区=も意欲を示す。それぞれ現職議員と首長の特別党員50人の推薦が集まれば選挙戦となる。 一方で、令和4年の前回代表選で出馬を模索した東徹衆議院議員(58)=大阪3区=は不出馬の意向を固めている。 代表選は17日に立候補の届け出を受け付け、期間中は候補者の演説会などが予定される。特別党員と一般党員が等しく1人1票の投票権を有し、一般党員は30日までに郵便で投票。来月1日の臨時党大会で特別党員が投票した後、即日開票され、最多得票者が新代表に選出される。