【ボートレース】福山恵里奈 オフにキックボクシング「〝プロを目指してみないか〟と…」
【女子ボートレーサー・インタビュー 福山恵里奈(28=山口)後編】 ──2020年5月デビュー。初勝利は2022年6月の多摩川。水神祭まで時間を要した 福山 2年かかりましたからね。自分も落ち込んでいたし、焦って事故する悪循環にもなった。インを含めたスロー域に入るようになって2節目の多摩川でやっと勝つことができました。本当にホっとしたのを覚えています。 ──デビュー4年目に入った今年8月、徳山ヴィーナスシリーズで初の予選突破。成長を実感している部分は 福山 旋回ですね。いろいろ試した結果、自分の乗り方がある程度、固まってきた。以前はターンマークを外したり、握って流れたりすることが多かった。乗り方が固まらないと乗りこなせる範囲が狭くなるのでエンジンもなかなかゾーンに入らなかった。最近はエンジン出しにもつながっていると思います。もちろんまだまだミスは多いんですけど。 ──現在、意識的に取り組んでいる課題は 福山 一番は道中の走り方ですね。完全に抜け切ってしまえば大丈夫なんですけど、競っているとまだ1Mを出たところの着をキープできていないことも多い。走る位置はもちろんですが、レースの組み立て方をもっと学んでいきたい。 ──レースの組み立て方などは経験も必要 福山 そうですね。もちろん練習はするんですけど、自主訓練などではつかめないこともある。自分はB級でそこまであっせんが多いわけでもないので本番一走一走が大事になります。 ──最近6か月の平均スタートタイミングはコンマ18。スタートについては 福山 スタートは前よりはできるようになったかな。タイミングがある程度揃ってきたので、ドカ遅れで展開が悪くなることは減ってきました。ここからは質を上げていかなきゃならない。スピードの乗りが悪いので、全速で行けるようにしたい。 ──目標は 福山 今はやっぱり初優出。それと、これはずっと思っていることなんですが、ファンの方の印象に残るようなレースをもっと増やしていきたいですね。 ──好きなレース場は 福山 まだびわこは走ったことがないですね。海水と淡水の違いはそこまで気にならないけど、やっぱり好きなのは地元の徳山、下関かな。何となく調整も分かる。来年の徳山フレッシュルーキーに選んでいただいたので、期待に応えられるように頑張りたいです。 ──苦手水面は 福山 宮島です。スタートが早いし乗りづらい。調整もなかなか合わない。 ──最近のオフの過ごし方は 福山 メインはもちろん自主訓練とトレーニングです。それ以外だと県外まで少し遠出してショッピングやカフェめぐりをすることが多いかな。同期の中尾彩香とか福岡の選手と仲がいいので博多はちょくちょく行ってます。最近ハマってるのがキックボクシング! ──トレーニングの一環か 福山 もっと本格的です。プロの選手も所属している総合格闘技のジムで練習内容もハード。リングに上がってミット打ちとかスパーリングとか。実は私、ボートレーサーってことを伝えずに入会したんですが〝プロを目指してみないか〟と誘われちゃったんです(笑い)。筋が良かったのかな。 ──ファンへメッセージを 福山 時間はかかると思いますが着実に進歩していきます。なので末永く応援してください。よろしくお願いします。
東スポWEB