【おすすめ花火大会】をナビ!スマホで花火を撮る裏技&便利グッズも紹介!
夏到来! 本格的な花火シーズンとなり、お出かけの予定を立てている人も多いのでは? 「テレ東プラス」は、花火マニアとして数々のメディアに出演している安斎幸裕さんにインタビュー! 花火の魅力やおすすめの観賞スポットなど、たっぷり伺いました。 【動画】「独占生中継!隅田川花火大会2024」
――まずは、安斎さんが花火を好きになったきっかけを教えてください。 「幼少期は花火に全く興味がありませんでした。そもそも人混みが苦手で、花火大会=遠くから眺めるものという感覚でしたが、2011年に東日本大震災が発生し、その見方が変わりました。 私は福島県出身で、当時は離れた場所で仕事をしていましたが、実家が被災し、原発の事故も起きました。家族の安否も気になり塞ぎ込んでいた時に、友人から『お前の地元にすごく良い花火大会がある。リフレッシュしたらいいんじゃないか』と声をかけてもらい、初めて間近で花火を見ました。 震災があった年の8月だったので、会場で『被災して亡くなった方へ、追悼の花火を打ち上げます』というアナウンスが流れました。花火が一発上がって、ふと周りを見回すと…みんな静かに手を合わせていたんです。その光景を目にした時、それまでの花火のイメージが180度変わりました。後から調べると、花火はもともと慰霊や鎮魂、悪疫退散を願って打ち上げた歴史があるということを知り、その花火の持つ魅力を伝えていきたいと思いました」
おすすめ観賞スポット&スマホできれいに花火を撮る方法
――毎年花火大会は大変混雑しますが、おすすめの観賞スポットは? 「花火は距離が離れるほど迫力がなくなってしまうため、できるだけ花火打ち上げポイントの近くに観覧場所を確保すると良いでしょう。花火の打ち上げポイント近くは非常に混み合いますが、それでもやはりベストなボジションです。 隅田川花火大会の場合は都心部のど真ん中での開催ですから、観覧場所がなく、歩きながら楽しむ観覧方法が推奨されています。厩橋や言問橋付近を歩きながら、打ち上がる花火と夜景を楽しむことができます。 また、自宅で中継を楽しむのもおすすめです。プライベート空間で涼しいですし、冷蔵庫からビールもすぐに取り出せます(笑)。自宅で浴衣を着て、テレビ中継を見るのも楽しいかもしれません。 テレビ中継で見る場合は、カメラワークにも注目を。カメラマンは花火の撮影を研究し尽くしたプロなので、絶妙なタイミングで画面を切り替えたり、アップにしたりします。花火は音も醍醐味なので、プロの機材で録った花火の音も楽しんでほしいです。 ちなみに、我が家には花火の音が一番良く聞こえるようカスタマイズした専用の『花火シアター』があります。音響にもこだわり、最高の音で花火を楽しむことができています」 ――スマホできれいに花火を撮るコツを教えてください。 「花火の撮影はシャッターを切るタイミングが最も難しいです。『ドーン!』という音が聞こえてからシャッターを切っても、すでに光は消えているので手遅れなんです。たとえば一尺玉(10号玉、高さ約300mまで打ち上がり、直径約300mに広がる大玉花火)の場合、打ち上げから6~7秒で開くため、まずは目の前で打ち上がる花火を見てタイミングをはかりましょう。花火が最大直径にまで開ききったところでシャッターを切るのがポイントです。 事前に自宅で花火の映像を見ながらシャッターを切る練習をするのもおすすめです。また、写真ではなく動画で撮っておけば、後から切り出して写真にできるので、難しいなと思った方は動画で撮影しておくと良いでしょう。動画のいいところは、花火の音や歓声なども残せるので臨場感がグッと高まりますよ。 花火は光ですし、一瞬なのでピントが合いにくいです。たとえばiPhoneの場合、"フォーカスロック"(ピントを固定)することが大切です。また、手持ちだとブレやすいため、ミニサイズでも良いのでスマホを固定できる三脚を使いましょう。手持ちの場合はスマホの縁をしっかり持ち、脇を締めてブレないようにしっかりと固定。その際、レンズに指が入らないように気をつけましょう」(※三脚NGの花火大会もあるので、ルールに則り楽しく観覧しましょう) ――花火大会に持っていくと便利なグッズは? 「虫よけスプレーやポケットティッシュは必須です。手が汚れた時にはウェットティッシュも役に立ちます。最近は異常気象で高温やゲリラ豪雨も予想されますので、日傘や雨具(ほとんどの花火大会では、打ち上げの最中は傘NGのためレインコート)も忘れずに。 また、花火会場では多くの人がスマホを使うため、電波がつながりにくく、バッテリーの消耗が早いので、モバイルバッテリーを持っていくと安心です。 帰り道は暗いため、ペンライトもあると便利。万が一に備えて、常備薬も持っておくと良いでしょう。下駄を履いている方は靴擦れするかもしれないので、ばんそうこうや塗り薬も持っていくと安心です」