リヴァプールの新星ブラッドリーが北アイルランドの希望に 20歳の逸材が代表の軸に「正しい方向に進んでいる」
目指すはW杯、EUROの舞台
これまでリヴァプールの右サイドバックはトレント・アレクサンダー・アーノルドが1番手として君臨してきたが、今季はもう一つのオプションが生まれた。 下部組織より上がってきた20歳のDFコナー・ブラッドリーの台頭だ。ブラッドリーが本格的な戦力になったのは今季からだが、早い段階で指揮官ユルゲン・クロップの信頼を獲得。縦への推進力ではアーノルド以上の迫力があり、今季は全コンペティション合わせて1ゴール6アシストを記録している。 そのブラッドリーは、20歳にして北アイルランド代表でも主力だ。2021年のデビューからすでに14試合を戦っていて、今月27日に行われたスコットランド代表との親善試合では代表初ゴールも決めた。 リヴァプールとは異なり、代表でのブラッドリーは1列高い右サイドハーフで起用されることも多い。指揮官マイケル・オニールはブラッドリーの攻撃性を最大限引き出したいのだろう。今後は攻撃の軸となっていくかもしれない。 英『Daily Mail』によると、ブラッドリーも初ゴールに歓喜している。 「間違いなく、これまで決めた中で最高の得点だよ。ボルトン時代に決めた最初のゴールもお気に入りの一つだし、リヴァプールでチェルシー相手に決めた得点も特別だったけどね」 「ユース年代ではいくつかゴールを決めたけど、プロになってからはそれほど多くなかったからね。今回のゴールは大満足だよ。代表でのゴールは長い間夢見てきたことだし、興奮したね。チームも勝てて本当に嬉しかった。EUROに参戦するチームに勝てると分かったことは、チームとしての自信になる。僕たちはまだ若いチームだ。改善できる点はまだたくさんある。正しい方向に進んでいるし、それを続けてネーションズリーグで良い成績を収めたいね」 北アイルランドは2016年にEURO本大会初出場を決めたが、以降は出場できていない。ワールドカップの方も1986年のメキシコ大会が最後で、ブラッドリーの世代でメジャートーナメント出場が1つの目標となる。
構成/ザ・ワールド編集部