中日・井上監督、鬼門克服へナインにポジティブ思考を注入 昨季は甲子園で10敗1分けも
“鬼門”克服へ、中日・井上監督がポジティブ思考をナインに注入する意向を示した。 「もっとポジティブに考えろ、と。オレは黄色一色の大観衆の甲子園で本塁打を打った時の、阪神ファンのため息が快感だった」 昨季10敗1分けと、一度も勝てなかった甲子園にまん延する苦手意識を払しょくする。引き合いに出した実体験は、06年8月30日の阪神戦。1点を追う9回2死無走者で代打出場した井上監督は、当時守護神だった藤川監督からバックスクリーン右へ同点ソロを放ち、延長12回引き分けに持ち込んだ。「あの時のざわつき、ゾクゾクした」と振り返った。 「屋外のナイター、風か、土に弱いのか。いろいろ考えたけど、敵地だからといって、こちらの戦力は変わらないわけで、意識しすぎなのかなと思う」 昨季、借金10をつくった敵地で、一つでも多く白星を積み重ねることが逆襲の第一歩となる。3年連続最下位からの巻き返しへ、指揮官は「ポジティブに考えていこう、ということ」と前を向いた。