【大学野球】京大“元学生コーチ”が関大・金丸夢斗から決勝打!「ダメで元々、力が抜けた」開幕白星
◆関西学生野球春季リーグ戦 ▽開幕節1回戦 京大1―0関大(6日・わかさスタジアム京都) リーグ戦3季連続最下位の京大が、昨秋Vの関大との接戦を制し、昨春に続き開幕白星スタートを切った。両チーム無得点で迎えた7回2死、3番の谷口航太郎三塁手(3年=茨木)がショートへの内野安打と敵失で2死二塁と好機を作り、4番・中村千紘左翼手(4年=明和)が決勝点を奪う右前適時打。「野球人生で1番うれしかった、野球やってて良かったという気持ち。チーム全体で取った金丸くんからの勝ち」と、笑顔で振り返った。 今秋ドラフト上位候補の最速154キロ左腕、関大・金丸夢斗(4年=神港橘)から金星をたぐり寄せた中村は“元学生コーチ”。愛知・明和高から現役で京大に合格したが、当初は野球を続けるつもりはなかったという。ただ、練習見学でチームの雰囲気にひかれてスタッフとして入部。さらにその中で「選手たちが楽しく全力でやる姿に憧れてやりたい気持ちがだんだん芽生えた」と、1年冬に選手復帰を果たした。ブランクを徐々に埋めていき、昨夜に知らされた「4番」の座。開幕戦で硬さが見えた関大の選手に対し、中村は「『ダメで元々』と、近田監督も言ってくれていたので力が抜けた」と、金丸の外角直球に食らいつき、その役割を果たした。 卒業後はコンサルティング系の仕事に就く予定で、野球は大学で終える。「出来すぎなスタート。調子が落ちることもあると思うけど、野球を楽しむことを忘れずに1年間やり抜きたい」と意気込んだ。
報知新聞社