新城幸也、全日本選手権で落車するも、パリ五輪へ向けメダル獲得に意欲|ユキヤ通信
新城幸也、全日本選手権で落車するも、パリ五輪へ向けメダル獲得に意欲|ユキヤ通信
6月23日、静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで全日本選手権ロードレース男子エリートが開催された。新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)は13周回目の下りで落車したものの、集団に復帰しレース続行。最後まで走り切り、7位でレースを終えた。
落車があったもの最後まで走り切り7位
コースはサイクルスポーツセンター常設の5kmと3kmの周回コースを合わせた1周8kmの周回を20周、総獲得標高差は5、000mを超える160km。 新城は13周回目の下りで落車し、左上半身のウェアが破け、肩からの出血などの怪我を負ったが、すぐに起き上がり、メディカルカーでの治療を受けながらも追走集団に復帰しレースを続行した。 落車してからも追走集団を積極的に牽引するなど、力を出し尽くした新城は痛みで顔を歪ませながら最後まで走り切り7位でレースを終えた。 新城の怪我の状況は、左半身に広範囲の擦過傷や打撲などがあり、痛みに苦しんでいるものの、骨折などはなく、25日、壮行会が開催される石垣島へ帰郷する。2、3日、日本で治療をし、7月上旬にアンドラに戻る予定となっている。
新城幸也コメント
「全日本選手権はいつも、強い走りをしなければ、という思いで臨んでいるが、今年は特にオリンピック代表として臨む全日本だったので、その思いが強かった。しかし、落車という形で、強い走りで勝ということが叶わなかった。落車から復帰してからは、同じ追走にいた若手選手のために、自分の順位を考えずにレースを動かそうという走りに徹した。痛みで体が動かなくなりそうになったが、会場で大きな声援に後押しされながら、サポートしてくださる皆さんに支えられ、気持ちで走り切った。まずは怪我をしっかり治療し、オリンピックには万全の状態で臨む。応援、サポートありがとうございました。」。
レース後にはオリンピック代表とての記者会見も
レース後にはオリンピック代表選手としての記者会見も行われ、新城は以下のように語った。 「オリンピックで日の丸を背負うのはやっぱり特別。20年前だったらオリンピックはロードレースでは重視されてないことがほとんどだったが、今はみんな大事に思ってるし、1年前から集団の中でも出るのか出ないのか話をする。僕にとっても大事なレースで、しかも21年前に自転車を始めるために降り立ったパリの地なので特別な大会になる。出走人数は120人ぐらいと少なく、特殊な展開になる可能性もあるが、そこで0。1%でも可能性があるならメダルにも挑戦したい。そのために残り1か月、チームのトレーナーと話し合いながらトレーニングも進め、悔いのないように全力を出し切るレースをしたい。」。 編集◎バイシクルクラブ編集部 文◎新城美和 写真◎辻啓、大前仁
Bicycle Club編集部