【一充電走行距離759km】メルセデス・ベンツ「EQS」新型 ラグジュアリーと快適性をもう一段階上に
走りに関する部分は?
■パワートレイン ・バッテリー容量を118.0kWhに増やし、一充電走行距離759kmへ ・メルセデスAMG EQS 53 4マティック+にディスコネクトユニットを搭載 ・最新世代の回生ブレーキを採用 ■eATS(モーター) EQS 450+はリアに電動パワートレイン(eATS)を搭載し、最高出力360psを発生。一充電走行距離は日本で販売されている電気自動車の中で最長となる759kmだ。 電気モーターには永久磁石同期モーター(PSM)が採用されており、PSMでは、ACモーターのローター(回転子)に永久磁石が取り付けられているため、ローターには通電の必要がなく、電気モーターは三相の巻線を2つ備える六相式を採用しているため、きわめて強力だという。 メルセデスAMG EQS 53 4マティック+はフロントとリアにeATSを備えており、最高出力は658psを発生。(レーススタート使用時は最大761ps)。航続可能距離は659kmだという。トルクシフト機能によってフロントとリアの電気モーター間で駆動トルクの連続可変配分が行われるため、前後駆動力配分は常に効率的かつ最適化されている。 ■ディスコネクトユニット(DCU) メルセデスAMG EQS 53 4マティック+には新たな機構としてディスコネクトユニット(DCU)を搭載。DCUはフロントのeATSにアクチュエーターを用いたクラッチを設けることで、走行状況に応じてクラッチを切ることで前輪をフリーにしモーターによる抵抗を極力低減させるものだ。例えば、高速巡航時にクラッチを切り離すことで後輪駆動のみとし、電気の消費量を抑制することが可能となる。 ■回生ブレーキ 回生レベルを高めて減速時により多くの回生エネルギーを回収できるようになり(最大3m/s2)、また、ブレーキシステムもマスターシリンダーなどを最適化し、ブレーキペダルのフィーリングが向上していると述べる。 ■ヒートポンプ 高電圧バッテリーや電動パワートレイン(eATS)からの廃熱等をより効率よく暖房等に利用するシステムを採用することで消費電力を大幅に削減し、航続距離を伸長することに貢献する。 ■高電圧バッテリー EQSのリチウムイオンバッテリーは118.0kWhの大容量になり、6.0kWまでの交流普通充電と、直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応する。
AUTOCAR JAPAN(執筆)