都議会の新しい会派構成固まる 新都議の任期が23日からスタート
東京都議会の新しい会派構成が固まりました。7月2日投開票の都議選で当選した議員の任期は7月23日にスタート(2021年7月22日まで)。24日には4つの会派が新役員会見を開くなど、新しい都議会に向けた動きが始まっています。 【図】選挙前の都議会会派の勢力図はどうだった?
●会派構成
会派とは、政治的な考え方や政策が同じ議員が、議会内で活動するためにつくる議員グループのこと。一般的には同じ政党の議員で構成されますが、複数の政党で一つの会派をつくったり、無所属の議員同士で会派を組むこともあります。都議会の場合、委員会のポストや議会での発言時間などが所属する議員の人数によって割り振られるなど、会派は議会運営のさまざまな基準になっています。 都議会の定数は127人。都議選では、小池百合子知事が率いた地域政党「都民ファーストの会」が追加公認を含め55議席を獲得し、第一党に躍進しました。都議会では「都民ファーストの会 東京都議団」の会派名で55人が所属し、最大会派となります。 公認候補23人全員が当選した公明党は「都議会公明党」の会派名で同じく23人。自民党は過去最低の38議席を下回る23議席でしたが、公認を受けて当選した議員1人が会派に加わらず、会派「都議会自民党」は所属議員22人と第3会派に転落しました。 2議席増の19議席を獲得した共産党は「日本共産党東京都議会議員団」として19人の会派に。追加公認含め23人を擁立した民進党は5議席のみと大敗。会派名を「東京改革議員団」から「都議会民進党」に戻し、5人の会派として活動します。 無所属のいわゆる「1人会派」議員は計3人います。都議会自民党に入らなかった議員の「新風自民党」、選挙前は3人が所属した会派「都議会生活者ネットワーク」、そして「日本維新の会 東京都議会」です。
●役員人事
24日には4つの会派の新役員が都庁で記者会見しました。 都民ファースト東京都議団は、幹事長、政調会長、総務会長、会派団長ら11人が出席。増子博樹幹事長が「都民ファーストの会への責任も、都民の期待もかなり大きい。しっかり取り組んでいきたい」と都政への決意を述べました。 都議会自民党は、次期幹事長の秋田一郎氏が会見に臨み、「大変厳しい結果になったので、今まで以上に謙虚に愚直に取り組んでいきたい」と語りました。 共産党都議団は、大山とも子氏が幹事長に留任。「政治を変えたいという思いが伝わって来た。公約を果たすために全力を尽くさねばならない」と意気込み。 都議会民進党は当選した5人全員が会見に出席。新幹事長の中村洋氏が「数だけの問題だけではない。今後も都政改革を積極的に推進したい」と述べました。
◇ 今後の都議会は、9月の定例会に向けて新しい議長や副議長を決める「臨時会」が開かれる予定です。都議会事務局によると、現時点で開催日程などは未定とのことです。