【プレビュー】満員のフクアリ決戦。勝ち続けるしかない千葉と自動昇格の可能性も残す長崎| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J2リーグは11月3日と4日に第37節を開催。フクダ電子アリーナでは、ジェフユナイテッド千葉とV・ファーレン長崎の試合が行われる。
J1昇格の行方を占う、3位と4位の直接対決となる。勝点61で4位の千葉は、J1昇格プレーオフ出場のためには勝点3が絶対であり、勝点69で3位のV・ファーレン長崎からすれば、J1昇格プレーオフ出場はすでに決めており、その2試合にはずみをつけたい一方、まだ自動昇格の可能性も残しているだけに、勝って2位の横浜FCにプレッシャーを掛けたいところである。 5連勝中といまの千葉の勢いは本物の予感がする。第32節でレノファ山口を下して以降、愛媛FC、ザスパクサツ群馬、ヴァンフォーレ甲府と撃破し、前節は藤枝MYFCに0-2のスコアから逆転勝ちを達成。強いチームに相応しい力を付けてきている。 その原動力となっているのは、エースストライカーの小森飛絢の存在。この5試合で7ゴールと量産体制に入っている男に止まる気配を感じない。23ゴールはもちろんリーグトップの数字であり、クラブのJ2最多ゴールの記録も更新。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでゴールネットを揺らしている。 まさに大一番となる今節も10番をつける“ヒーロー”には、ゴールが待たれている。ホーム最終戦でもエースにはエースの仕事を全うしてもらい、チームを次のステージまで引き上げたい。 3位以上が確定している長崎にとっては、残り2試合もしっかりと勝ち切り、J1昇格プレーオフにいい形でつなげていくことはもちろんのこと、2連勝すれば、2位・横浜FCの結果次第であるが、逆転での自動昇格の可能性もあるだけに、同じく負けられないゲームとなる。 間違いなく、プレッシャーを感じているのは追い掛けられる立場にある横浜FCのほうであり、長崎からすれば勝ち続けなければ道が拓けないと考えればやることははっきりしていると言っていいだろう。 ここまでチームトップの16ゴールを決めているマテウス・ジェズスは3試合連続ゴール中であり、あの力強いドリブルと強烈且つ正確な左足のシュートは、J2の枠を越えている。このレフティーモンスターの出来が、今季の残りの長崎の運命を決めると言っても過言ではない。 プレーオフに回れば、このカードが実現する可能性も十分に考えられる。そのために、まずはここで叩いておき、先手を奪っておくという意味でも重要なゲームとなる。