マカオのコロアン公設市場がクローズ…140年の歴史に幕、市政署が再開発検討へ
マカオ市政署(IAM)は11月25日、コロアン島のコロアンビレッジにある路環街市(コロアン公設市場)について、来月(12月)16日からクローズすると発表。 IAMによれば、コロアン島の発展が進んだことやコロアンビレッジの人口構造の変化、消費習慣の変容などにより、近年コロアン公設市場の人流は減少が続いていた状況で、直近まで残っていた2つの野菜販売ブースの経営者についても返上の申し出があり、すでに市場内で営業しているブースはないとのこと。 IAMでは、跡地利用について、地域コミュニティの意見を聞き、またコロアン島全体の発展計画に沿うかたちで再開発を検討していく考えとした。 なお、コロアン公設市場は1883年に開設された目下のところマカオ最古の公設市場となっており、1938年に現在の場所に移転したという。 コロアンビレッジは昔ながらの漁村の風情が残る観光名所のひとつとして知られ、近年は造船所跡を再開発した文化・観光施設のオープンやマカオ半島南東部との間を結ぶ観光船が就航するなど、エリアの活性化も進んでいる。