【NFL】今後の展望と引退時期について語るスティーラーズLBワット、「その時が来るまで分からない」
節目には内省が伴うことが多い。ピッツバーグ・スティーラーズのラインバッカー(LB)T.J.ワットにとって、2024年シーズン中に迎える30歳の誕生日は、これまでのフットボールキャリアを振り返るためのそうした機会となりそうだ。
2017年にリーグ入りしてから、ワットは殿堂入り間違いなしのキャリアを歩んできたものの、所属チームがプレーオフでワット個人と同じようなレベルの成功を収めたことはない。それに対する苦悩を解消することが、NFLでの8シーズン目を迎えるにあたって、ワットの優先事項となっている。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』によると、ワットは最近、「俺にとっては、プレーオフで勝っていないことがすべてだ」と語ったという。
「できることは何でもしようとしている。毎年、入れ替わりが激しいし、新しい選手も多いから、リーグ入りしてから優勝経験のある、他チームから来た選手たちから、できるだけ多くのことを学ぼうとしている」
「勝つためにできることは何でもするさ。毎日を当たり前だとは思わずに、実際にやるべき時が来たら、すべてを差し置いて仕事をやり遂げる」
スティーラーズはその歴史の中で、それなりにプレーオフでの成功を収めており、過去20年間で3回、スーパーボウルに出場(うち2回で優勝)している。しかし、スティーラーズが最後にプレーオフで勝利したのは、ワットがドラフト指名される前の2016年シーズンだ。その後もスティーラーズは一定の成功を収め続け、マイク・トムリンHC(ヘッドコーチ)は就任してから17年連続でチームを勝ち越しシーズンに導いているが、ワットがリーグ入りしてからスティーラーズはポストシーズンで0勝4敗となっている。
直近のシーズンに、ワットはレギュラーシーズンでのサック数(19回)でリーグトップに立ったが、第18週にMCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)の捻挫に見舞われ、ワイルドカードラウンドには出場できなかった。ワットがサイドラインに下がっていた中で、スティーラーズはバッファロー・ビルズに31対17で敗れている。