春の福岡地区を制した沖学園(福岡)、勝利のカギは異例の「決勝直前沖縄合宿」だった
5月23日に、第11回福岡地区高等学校野球大会で、福岡工大城東を破り県大会優勝を決めた沖学園。実は沖学園はその10日前に、沖縄での強化合宿を行っていた。 11日に準決勝が終わると沖縄に向かい、13日から16日まで、3泊4日の強化合宿を行った。 【一覧】第11回 福岡地区高等学校野球大会 結果 <沖縄でのスケジュール> 1日目:雨天により室内練習場にて全体練習(晴天の場合は名護との練習試合予定だった) 2日目:午前 全体練習 / 午後 練習試合 vsエナジック 3日目:全体練習・紅白戦 4日目:全体練習 合宿では、全体練習に重きを置いた。また紅白戦も交え、チーム内の競争を意識させ、チーム全体のレベルアップを図ったと話す鬼塚佳幸監督。 「学園をはじめ、多くの方々の協力のおかげで充実した沖縄合宿を行うことができました。通常より厳しい練習メニューやトレーニングで負荷をかけ、チーム全体を追い込みました。チームとして一体感を持ち、やり遂げるという経験をさせ、夏に向けてモチベーション上げていきたいと思っていました。やっぱり最後の夏は3年生の力だと思っているので、そこを高めていくための合宿が今回はできたかなとは思ってます」
3泊4日の合宿を終え、福岡に戻り、迎えた23日の福岡地区大会の決勝戦。 試合は、沖学園の最速144キロの川畑 秀輔(2年)が要所を締める投球で粘投をみせ福岡工大城東に2失点完投の好投。打線は、3回に3点を先制した沖学園がそのまま逃げ切り、4対2で優勝を決めた。大会後、鬼塚監督は、 「春の初戦敗退からチームは少しずつ前に進み、よくここまで成長してきたなと思います。強豪校が多い福岡で夏に勝つことは大変ですが、まず県で優勝して全国へ。そして、(2018年夏の甲子園の)前回の記録2回戦を突破し、3回戦以上、勝ち進んでいきたいですね」と語った。この夏は、福岡の台風の目となるか。沖学園の夏に注目したい。