河村勇輝

　米プロバスケットボールNBAグリズリーズが1日（日本時間2日）、開幕に向けた公式トレーニング（テネシー州ナッシュビル）をスタートし、エキシビット10契約を結ぶ河村勇輝（23）への期待が高まっている。 　河村は初日から精力的にアピール。悲願のNBA昇格へ向けて上々の第一歩を踏み出した。 　まずはシーズン開幕までにNBAと下部Gリーグを一定期間行き来できる「ツーウェー契約」への切り替えを目指す河村。早くも現地では今季中のNBAデビューへ期待が高まっている。 　グリズリーズの地元メディア「メンフィス・コマーシャルアピール」は「メンフィス・グリズリーズのエキシビット10契約署名者のうち、昇格の可能性が高いのは誰か」と題して特集。「アルマンド・バコット、河村勇輝、オニ・マイエ、マオジーニャ・ペレイラがエキシビット10契約で加入する」とした上でチームの現状をこう説明する。 「メンフィスは現在、ジアイア・ウィリアムズをトレードし、デリック・ローズを解雇したため、メインのロースターに2つの空きがある。エキシビット10契約は、グリズリーズが最終ロースターの枠をどう扱うかに影響する可能性があり、チームがキャム・スペンサー、スコッティ・ピッペン・ジュニア、またはジェイ・ハフを15人ロースターに昇格させた場合、契約をツーウェー契約に変更する可能性がある」と展望を示した。 　その中で、河村への期待をこう評価した。 「河村は身長5フィート8インチ（約172センチ）と記載されているが、そのプレーメーク能力は見ていて楽しいだろう。23歳の日本人ポイントガードは、2024年のパリ五輪で母国の日本代表としてプレーし、平均20・9得点、8アシストをマークした」とNBAのスター軍団も参加した今夏の祭典で大暴れした実績を強調しながら、NBAに通用する司令塔能力を称賛した。 　河村のNBA昇格へ期待は高まるばかりだ。