「一歩さえ出してしまえば何とかなる」日本一周に挑む男性…原動力は人との出会い 愛媛県出身・久保弘樹さん(43)
テレビ高知
日本一周に挑戦している男性が10月まで高知を訪れていました。スタートから6年半。厳しい旅に挑む男性の原動力は、行く先々で出会う人たちとの触れ合いや思いやりでした。 【写真を見る】「一歩さえ出してしまえば何とかなる」日本一周に挑む男性…原動力は人との出会い 愛媛県出身・久保弘樹さん(43) 大荷物を背負って走るこちらの男性。どこに向かっているのでしょうか。 「どこからですか?」 (久保弘樹さん) 「静岡からです」 「静岡のどこです?」 (久保弘樹さん) 「浜松市から出発して6年4か月ずーっと」 「きょうの目的地はどこなんですか?」 (久保弘樹さん) 「きょうの目的地は須崎…声かけていただけることが自分のパワーになる」 愛媛県出身の43歳、久保弘樹(くぼ・ひろき)さん。なんと日本一周に挑戦しているんです。 (久保弘樹さん) 「景色とか魚とか見ながら歩いたり走ったりするのが大好きなんで。楽しい。こういうところが多いのは」 6年半前にスタートした日本一周。旅のきっかけは小学6年生の時にさかのぼります。 (久保弘樹さん) 「テレビをつけてニュースを見ていたら、自分と同じ小学校6年生の親子が自転車で日本一周してきたというニュースが流れてきた。その子どもがもう『すんごく楽しかった』って満面の笑みで答えてて、その子の満面な笑みがずーっと脳裏に焼ついていて今でも。『あぁ…一体どんな景色見たんかな』って思って」 テレビでインタビューを見たあの日からずっと「日本一周をしてみたい」という思いが心に残っていました。 (久保弘樹さん) 「日本地図を見るたびに『行ってみたい』、『やってみたい』、『できたら自分の足で行ってみたい』という気持ちはずっと持っていました。でも燻っていてなかなか勇気、最初の一歩が踏み出せずに、年を重ねて38際になった時に『できなかった』って言い訳したくないという思いが出てきた」 (久保弘樹さん) 「親からも色んな方からも大反対されて、会社も辞めることになって、散々言われたけど…『失敗も覚悟して身一つで出てみるか』って」 旅のスタートは2019年6月。静岡県の浜松城を出発し、太平洋に沿って本州を北へ北へ。その後、ぐるりと回って日本海に沿って九州へ渡りました。高知に入ったのは2024年7月。これまでに走った距離はおよそ18111.7キロメートルにのぼります。山も、海沿いも、街中も!走って走って、時には歩きながら全国を駆け回る久保さんですが…
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