香り高い燻製卵(くんたま)の作り方。初心者でも簡単にできる!アレンジレシピもご紹介
スモーキーな香りがたまらない、燻製卵(くんたま)基本の作り方とアレンジレシピをご紹介します。アウトドアで、自宅で、絶品燻製卵を作ろう! 【写真29枚】8種類のスモークチップの特徴や、燻し比べも!ダッチオーブンや燻製器など、燻製卵の作り方を写真で見る
ダッチオーブンでつくるうずらの卵の燻製
レシピを教えてくれたのは… アウトドアライター ムスカリさん 経験ゼロスタートの2児の母キャンパー。アウトドアブログ“ブッシュクラフトLIFEWORK”を運営する傍ら、アウトドアインストラクターのアシスタントとしても活動中。アウトドアで人生が変わる!をモットーに子どもと一緒にファミリーキャンプ&ブッシュクラフトキャンプを満喫。焚き火とキャンプ飯、そしてモノづくりが好きで、アウトドアグッズを商品化するのが夢。 煙で食材を燻して、独特の風味と味わいを楽しむ燻製。アウトドアで燻製を作って楽しみたい、という方も多いことでしょう。 専用のスモーカーが無くても、ダッチオーブンを使って簡単に作る方法があります。 スモーキーな香りが漂う燻製料理をダッチオーブンで作る方法やコツ、そしておすすめの燻製卵レシピを紹介します。 ◆ダッチオーブンで作る燻製 ダッチオーブンとは金属でできた鍋のことで、直接火にかけられることなどから、アウトドアではよく使われる人気調理器具の一つです。 燻製を作る場合には専用スモーカーなどを使用するのが一般的ですが、そのようなものを持っていなくても代わりにダッチオーブンで燻製を作ることができます。 ちなみに燻製には、熱燻(ねっくん)、温燻(おんくん)、冷燻(れいくん)と3つの種類があります。これらは温度や燻製時間の違いによって分類されていて、それぞれ味わいが変わります。 ダッチオーブンで作れるのは、高温で一気に燻す「熱燻」です。 熱燻は、細かな温度管理をしなくても香りや色付きの良い燻製が手軽に作れるため、初心者に向いている調理方法とも言えるでしょう。 ・必要な道具 ダッチオーブン アルミホイル スモークチップ 足付きの網 燻製したい食材 キッチンペーパー ダッチオーブンのほかに、燻製で必ず使用するスモークチップや、足つきの網などはあらかじめ用意しておきましょう。 ちなみに、スモークチップの種類によって、できあがる燻製の香りが変わります。色々と試し、好みのものを見つけておくといいでしょう。 ・作り方 それでは、作り方を紹介していきます。 ダッチオーブンで作る燻製は、焚き火でもガスコンロでも大丈夫です。 ただ、初めて作る場合には火力をコントロールしやすい、ガスコンロの使用がおすすめです。今回は、ガスコンロを使用して燻製を作っていきます。 【1】茹でて殻をむいたうずらの卵を用意します。表面に付いた水をキッチンペーパーで拭き取りましょう。事前準備の余裕があれば、めんつゆにつけて「味付けうずらの卵」にしておくと、深みのある味になるのでおすすめです。 【2】鍋底にアルミホイルを敷きます。 アルミホイルがあることで、チップの焦付きを防ぎ、ダッチオーブンの後片付けが楽になります。 このアルミホイルの上に、10~15g(大さじ2~3)程度のスモークチップを薄く広げます。 【3】足が付いている網を、ダッチオーブン内にセットします。 もし普通の丸網しかない場合は、アルミホイルなどを使って高さを出しましょう。鍋底と網の間に空間ができるよう、丸めたホイルを3箇所ほど置き、その上に網をセットすればOKです。 【4】ここまで終わったら、中火~強火でダッチオーブンを温めていきます。すると内部のチップが燃え、煙が出てきます。 【5】煙が出てきたら、弱火にし、網の上に食材を置きましょう。食材は重ならないように、隙間を開けて並べます。約15分燻製して完成です。 ダッチオーブンでの燻製は、思いのほか内部温度が高温になってしまうことがあります。「ちょっと油断をしたら、食材が丸焦げになってしまった!」なんてことも。慣れるまでは時々蓋を開けて内部を確認するといいでしょう。 ◆美味しい燻製を作るコツ 燻製する食材が水分を含んでいる場合は、キッチンペーパーなどでしっかりと拭き、水分をとっておくと美味しく作ることができます。 食材を乾燥させるこの一手間で、ぐんと味が変わるのでぜひやってみてください。 ただ、水分を元々多く含んでいる食材は、拭きとっておいたとしても燻製中さらに水分が出てきます。この、出てきた水分が原因でチップの火が消えてしまうこともあるほどです。 そのため、お肉やお魚などの水分を非常に多く含んでいる食材を使う場合は、チップの上にもアルミホイルをふんわりかけておくのがおすすめです。