佐藤江梨子、「意地悪された」新人時代を経てわかる芸能界処世術
UULAで配信中のオムニバス恋愛ドラマ『奇妙な恋の物語 -THE AMAZING LOVE STORY- Episode3 未来花火』に主演している、女優の佐藤江梨子。人気グラビアアイドルとして一時代を築き上げた後、女優開眼。映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007)でヨコハマ映画祭の新人賞を受賞するなど、着実に成長している。そんな佐藤だが、新人時代には“嫌がらせ”を受けることもあったという。そんな若き日の体験を経て感じた、彼女なりの芸能界処世術とはーー。 ■デビュー当時には“嫌がらせ”を受けた経験も 「貸したカーディガンに中華弁当を落とされたり、ピンヒールで足を踏まれたり。『どうしてこんなに意地悪なんだろう……』と思うようなことをする人もいました」と、女優としての駆け出し当時を振り返る。しかし「でもそういう人たちって芸能界を辞めていくか、自然と姿を見なくなる。この世界で残り続ける人って、意外にフラットな人が多いですよね」と、これまでの体験をシミジミと語る。 「芸能界での仕事を一生の仕事にしようと思うのならば、それは当然だと思う。そういった意地悪って、番組スタッフさんやファンの方も勘づくはずだし、一度した意地悪って一生言われ続ける。私としては、性格は良くなかっただろうけれど、人に意地悪をせずに『それなりに良い人でいたい』と思って来たのが良かったのかも」と、華やかな世界にあっても、ぶれることなく自分らしさを貫いてきた。 ■サトエリは「そこまで綺麗ではないお姉さん」 10代からの変わらぬ抜群のスタイルをキープ。ブログにビキニ写真をアップするだけで未だに話題に上る。その一方で、佐藤には親しみやすさも共存している。「どこに行っても『サトエリのようなホステスがいる』という話を聞くし、『俺の彼女、サトエリ似』なんて言われることも。全国各地に私のような顔の人が出没しているみたいで、私は“隣にいる、そこまで綺麗ではないお姉さん”的なポジションなのかな」と、客観的に自らの立ち位置を分析する。 グラビアから女優業へ転身した当初から、周囲のリアクションは本流の女優の“扱い”とは違っていたという。2005年に放送された連続ドラマ『電車男』のロケ中の話。「キャストが伊東美咲さんら美男・美女の方ばかりだったので、見学していた一般の方々からは黄色い声援が上がっていました。でも私だけは、なぜか巻き舌気味の『おいっ!サトエリ!』とか激しい声しか上がっていなかった」と、苦笑い。その“異質な感じ”は現在も続いているそうだが「でもそれが自分としても面白いのかなぁと思う」と、“神格化”されない女優像を持ち味として受け入れている。