佐藤江梨子、「意地悪された」新人時代を経てわかる芸能界処世術
「女優だけではなくて、グラビアやモデル、CMタレントをやらせてもらっているから、一般的な女優さんたちにイメージしがちな浮世離れ感がないのかも。私が持っているからこそ、このバッグが栄えるとかも一度もないですし、スーパーで買い物をしていると見知らぬおばさんに買い物カゴを覗かれて『あんた、何を買ったの?』なんて聞かれることもある」と、“庶民的”なところも強みの一つ。女優にとって大切な顔にも、笑いで斬り込んでいく。「たれ目なので、笑っていても嫌だと思っても目が消える作り。それがおたふく顔に見えるから、皆さんに親近感を持って接してもらえるんだと思う。“おかめ納豆”のCMの話があれば、顔を白く塗ってでも出演したい」と、サバサバしている。 ■仕事が生きがいだったグラビア時代 グラビアアイドル時代は「仕事が生きがいで、死ぬ気で頑張っていましたね。自分のすべては仕事の為に、と思っていたから」というが、30代に突入した今では「体力面の問題もあるけれど、昔と違って自分の人生で『この作品に携われて良かった』と思えるような仕事が出来ればいい、という軽い気持ちになった」と、年齢とともに肩の力も抜けてきた。「デビュー当時はホップ、ステップ、ジャンプが目標だったけれど、最近は……」と、考え込む佐藤だが、今のフラットさが性に合っている様子。10代でデビューし、さまざまな経験を重ねて32歳になった今、あえて“攻める”のではなく、自然体で仕事と向き合っている。 (取材・文/石井隼人) ■佐藤江梨子(さとう・えりこ) 1981年12月19日、東京都出身。8月28日にUULAで配信されるオムニバス恋愛ドラマ『奇妙な恋の物語 -THE AMAZING LOVE STORY- Episode3 未来花火』に主演。仕事も恋愛もダメダメなOL有紀が、不思議な花火を持った怪しい男に出会い、孤独死する未来を見せつけられる。有紀は過去に戻って自分の未来を変えようと奮闘するが……。佐藤は「最初から最後まで共感と不思議の連続。『未来花火』だけに夏っぽいお話でもあるし、花火って一度外気に当ててしまうと湿気てしまうので、腐らぬうちにリアルタイムで見てください」とプッシュしている。公式サイト