苦しいときに猫がいつもそばにいてくれた 猫の存在の素晴らしさを改めて感じる体験談
悲しいことがあったときや、忙しさで心身が疲弊していたときなど、愛猫がいてくれたことで心が救われることは多いのではないでしょうか。今回「ねこのきもち」編集部では、ねこのきもち読者の方に「愛猫に救われた体験」についてお話を伺いました。 【画像】抱っこされるふわふわの猫
エピソード1:義母の介護に追われる日々、笑うことを思い出させてくれた
「義母に病気が見つかり、自宅での介護生活が始まりました。夫婦ともに仕事を休み、24時間態勢でケアをすることに。約1カ月半、夫と交代しながら義母につきっきりで、なれない介護だったこともあり、心身ともに疲弊していました。 この時期は笑うことも減っていたのですが、愛猫のバロンが大の字になって寝ていたり、窓の外を眺めていたりと、ふだんと変わらない姿でいてくれたおかげで、思わず笑みがこぼれる瞬間が。当時はバロンの相手が充分にできず、せめてもと新しいおもちゃや好きなフードを用意していたのですが、思い返せばバロンを思いながら過ごす介護生活も大切なひとときでした。改めて私たちの心の支えになってくれたバロンに感謝しています。」 神奈川県 H・Sさん/愛猫 バロンくん(オス・4才/マンチカン)
エピソード2:長年勤めた仕事を辞めた日、そっと寄り添ってくれた愛猫の存在
「何事も長続きしない私が、7年以上も働けた職場。しかし長年の夢を諦めきれず、退職を決意しました。そして最終出社日。定年まで働きたいくらい素敵な環境だったので、夢のためとはいえ別れがつらく、自宅で感傷的になっていたところ、愛猫のマロンがそばに来て目をつむり、体を預けてくれたのです。『慰めてくれるの? 』と声をかけると、マロンはまばたきをして答えてくれた気がしました。 その日をきっかけに気持ちも切り替えられ、今は希望した仕事を満喫できています。猫は人の心に寄り添う動物と聞きますが、本当にその通りだなと感じます。イタズラっコのマロンですが、改めて大切にしようと感じた瞬間でした。」 佐賀県 K・Iさん/愛猫 マロンくん(オス・3才)
エピソード3:闘病生活で気を落とす父に寄り添い支えてくれた“相棒”のシニア猫
「4年前、父は脊髄を損傷し、車いす生活を余儀なくされました。仕事で忙しくしていた父だったので、その反動か、自宅ではボーッと過ごすことが増えました。一方、愛猫のカンは一緒にいられる時間が増えてうれしかったのか、いつも父のそばにいるように。なかでも父が見える場所を選んで寝たり、ときには顔を見つめたりと、程よい距離感を保つカンは、まるで父の体調を気づかっているように見えました。父もカンの名前を呼び、返事をしてくれるとうれしそうで、少しずつ表情が明るくなっていきました。父との“いい相棒”ぶりを見ると、私もほほえましかったです。 その後、父は他界しましたが、これを機にカンの食生活も改めて見直すように。カンも16才を迎えたので、元気に長生きしてほしいと感じています。」 青森県 T・Kさん/愛猫 カンくん(オス・16才)