【小泉進次郎が内閣府の地下で剛速球を…】元送迎スタッフが明かす 有名閣僚たちの「裏の顔」
前編記事『【“掴みガネ”の実態】現金の餞別をポケットに詰め込み…知られざる官房機密費の「不明瞭すぎる使途」』では、内閣府で閣僚の送迎スタッフとして働いていた石川小吉氏(仮名)が、官房機密費(正式名称・内閣官房報償費)が外遊へ向かう閣僚への「餞別」として使われていた実態を告白した。 【写真】さすが元球児…!小泉進次郎元環境相の放ったナイスボール! 石川氏によれば、運転手たちから「ハンドルを握りたくない政治家」と敬遠されていたのは以下の三氏、茂木敏充幹事長(68)、西村康稔元経産相(61)、世耕弘成元参院幹事長(61)だったと指摘する。 「暑がりの茂木さんのため、運転席の後ろには常にクーラーボックスが置いてありました。秘書官らが毎日ドリンクを用意しているのです。飲み物も水なら『エビアン』、栄養ドリンクは『ユンケル』など細かく指定がある。そんな政務三役は、茂木さん以外、聞いたことがありません。彼は愛煙家なので、煙草が吸えないと不機嫌になる。当然、車内でも吸っています。公用車は原則禁煙ですが、誰も止められないので、灰皿やエアコンなど、車内のクリーニングが大変でした。 茂木さんはマッサージ好きで、時間ができると揉みほぐしてもらいに店に行く。その間、赤坂の狭い路地で待たされるのですが、マッサージくらいは事務所のクルマで行ってほしい。われわれは車で待っているだけですが、SPは店の出入り口に立ち、不審者の確認をせねばならない。公務ならわかりますが、趣味につき合わされているだけなのに、茂木さんが心づけとしてSPにポケットマネーを渡す姿は見たことがありません」 裏金問題で自民党の「党員資格停止処分」を受けた西村康稔元経産相の振る舞いも、強烈だったという。 「西村さんは頭がよく、理解が追いつかない秘書官や官僚が許せない。車に同乗した彼らを怒鳴りつける場面を何度も見ました。暴力こそ振るいませんが、関西弁での叱責はかなり強烈でした。 ただ、仕事熱心で残業代はものすごく付くので、稼ぎたい運転手にとってはいいかもしれません。月300時間も残業し、150万円稼いだ運転手がいました。ただ、待っている間に小休止はできますが、睡眠不足になる。運転手の判断力が落ちて危険ではないかと私は心配です」 その一方で、「ハンドルを握りたい政治家」として石川氏が名前を挙げたのは平将明元内閣府副大臣(57)だった。 「平先生の実家が果物屋だった関係で、シャインマスカットやバナナなどの果物をよくプレゼントしてくれました。食べごろや保存の仕方も教えてくれる。『バナナにぶつぶつが出たら食べごろですよ』と気さくに教えてくれて、運転手から好評でした。5年ほど前に実家の果物屋を閉めたようで、閉店は運転手の間でも惜しまれました。もちろん、選挙区に住んでいる方にはそんなことはしませんよ」 内閣府の公用車が止まる合同庁舎の地下駐車場で珍しい光景を目にしたこともあった。’15年の内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官の時代、小泉進次郎氏(43)が中央合同庁舎8号館の地下2階でワイシャツ姿にグラブをはめていたというのだ。 「横浜DeNAベイスターズの二軍チームの始球式を頼まれ、担当運転手とキャッチボールをして練習していたのです。ドライバーも新潟出身の元球児で、(進次郎氏は)いい球を投げる、と絶賛していた。周囲にクルマがたくさん停まってますので、セーブして投げていたと思いますが、本気を出せば剛速球を投げられたかもしれない。スペースの都合と人目を気にして、地下駐車場でやっていたのでしょう」 一方で元SPEEDの今井絵理子参議院議員(40)の珍妙な姿も目撃していた。 「今井先生は公用車や執務室ではタバコを吸わないのですが、8号館の地下1階にある内閣府の公用車しか停まっていない駐車場に自分の所属事務所・送迎車のエスティマでやってきて、窓を開けてプカプカやっていました。内閣府では、タバコは1階の喫煙所で吸うのが決まりですが、人目を気にしていたのでしょう」 機密費の使い方から、議員たちの別の顔までつぶさに見てきた石川氏。共通するのは、そのどちらも表には出しがたいという点だ。 取材・文:岩崎大輔
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