【競泳】鈴木聡美、33歳の初挑戦“スクワットターン”「今までと進む感じが違う」
日本競泳史上最年長の33歳でパリ五輪に臨む鈴木聡美が“スクワットターン”で飛躍する。26日、都内で所属するミキハウスの合同取材会に参加。100メートル、200メートル平泳ぎに出場する五輪開幕まで1カ月となり「解決できそうな課題を、試合当日まで切り詰められるか」とテーマを掲げた。 その1つが壁際の技術。従来は「恐らく全スイマーがその形」という両足そろえてのターンだったが、今週に入り、両足の間隔を肩幅へ広げた。素早さ以上に蹴った後の初速に重点を置いた変更で、イメージは陸でのスクワットジャンプ。コーチ陣の助言にひらめき「自分でも一生懸命蹴っているけれど、進んでいない感覚があった。今までと進む感じが違います。記録も0・1~2(秒)違う」とうなずく。33歳にして初の取り組みは、長年続けたウエートトレーニングが生きそうだ。 3月の代表選考会後は国内を拠点に調整してきた。今月29~30日のサマーチャレンジ記録会(神奈川・相模原)をへて、7月11日に渡仏の予定。この日は他の五輪選手に囲まれ、壇上で「私の一番の目標は自己記録の更新。そこを目指せば結果がおのずと見えてくる」と誓った。12年ぶりのメダルは、進化の先に見える。【松本航】