今後暑くなってくる季節に気をつけたい[夏型事故]をアナタは知っていますか?
■「子ども」「履き物」にも注意!
夏休みの時期は、平日の昼間など普段は見かけない時間帯に子どもたちを見かけるようになる。子どもの急な飛び出しも考えられる公園のそば、信号機のない横断歩道などでは、いつも以上に注意して運転したい。 そして、暑い夏ならではの"履き物問題"もある。 暑い夏は男性と女性を問わず、日常的にサンダルやかかとがオープンになったミュールなどを履く人が増える。 しかし、運転時にペダル操作に支障を及ぼさない靴に履き替える人は意外と少なく、脱げやすい靴やカカトが固定されない靴では、アクセルやブレーキペダル操作時にペダルと靴の間に隙間ができることで正しく操作できない。そして反応も遅れがちになる。 道路交通法では、運転時のサンダル履きを明確に禁止していない。しかし、各都道府県の公安委員会の遵守事項として"違反"と定めている場合がある。これに違反した場合、違反点数はつかないが罰金が科されることになるので要注意! ■夏型事故を防ぐためには? ・少しでも疲れを感じたら適度に休息を取る ・ゲリラ豪雨や台風時にはできるだけ運転を控える。どうしても運転しなければならない場合は強風にあおられることを想定してスピードを控える ・前方の渋滞に気づいたら早めにハザードランプを点灯させ、後続車に知らせる ・車内を涼しく保ち、水分をしっかり取る
■暑い夏の車内は約15分で熱中症の危険レベルに!
夏型事故とはいえないかもしれないが、最後に夏の車内のお話。 「ちょっと離れるだけだから」と子どもやペットを車内に残したままクルマを離れて事故となった、痛ましいニュースが毎年流れる。 外気温が35℃の駐車場で車内温度の変化を測定したJAFによる実験によると、サンシェードや窓開けなどの温度上昇対策なしの黒いクルマでは、車内温度は平均51℃に! しかし、サンシェードや窓開けなどの温度上昇対策を施したクルマであっても、車内温度の上昇を防ぐことはできなかったという。 一方、エアコンを作動させたクルマは4時間もの間車内温度の上昇を防ぐことが確認されたが、万が一燃料切れでエアコンが止まる、もしくは子どものいたずらでエアコンが止まったら……。 約5分後には熱中症の警戒レベルを超え、約15分後には人体にとって危険なレベルに達したという。さらに、日なたや日陰に大きな差がなかった点にも注目したい。 暑い夏は夏型事故に気をつけることはもちろん、「わずかな時間であっても、クルマから離れる場合は車内に誰も残してはならない!」ということも頭にしっかり入れておいてほしい!