ウェルネスメンター、吉川めいさんの「2023年の学びと気付き」
Spotifyは恒例の年末まとめを発表し、テレビやメディアは今年を代表するニュースをランキングします。一年を振り返るこの季節。私の心の中では、自分にとって今年最も大きかった学びと気づきを振り返っています。 お話を伺ったのは:吉川めい ヨガマスター Veda Tokyo主宰、ウェルネスメンター。日本で生まれ育ちながら、幼少期より英語圏の文化にも精通する。母の看取りや夫との死別、2人の息子の育児などを経験する中で、13年間インドに通い続けて得た伝統的な学びを日々の生活で活かせるメソッドに落とし込み、自分の中で成熟させた。ヨガ歴22年、日本人女性初のアシュタンガヨガ正式指導資格者であり『Yoga People Award 2016』ベスト・オブ・ヨギーニ受賞。adidasグローバル・ヨガアンバサダー。
その① 諦めない精神
7月のコラムで書いた通り、私には5年越しで温め続けているビッグ・ドリームがあります。コラムには、何度も私が向き合ってきた挫折の捉え方を書きました。そろそろ私も“失敗のプロ”と言ってもいい領域に入ってきたのかもしれませんが、実は、あの記事の公開後、私の夢の道のりに大きな進歩があり、一歩実現に近づきました。いよいよ来年にはみなさんにも報告できるかな? と思っていますが、ここで言いたいことは、今の私が本当に心底「諦めないでチャレンジし続けてよかった」と思えていることです。この先どうなるのか、まだまだ分からないこともたくさんありますが、一つ大きな峠を越えたように感じています。 諦めてもおかしくない瞬間は星の数だけありました。その度に、「これは君にとってどれくらい大事なんだい?」と神さまに確かめられていたかのようです。そうやって、多大な時間や労力、そして挑み続けるための金銭的な投資も必要だった中、リスクを承知で辞めないことを選び続けたことは、私の心にとって必要な確認作業でもあったことでしょう。投げ出さないで、ここまで来られた理由はただ一つ。自分が「その夢とその価値をそれだけ信じているから」です。私にとっては、その夢を諦めた後の人生が想像できないほど、確かなものなのです。 また、このことはそこまでしてでも諦めず、追いかけ続ける価値のある目標を立てることの重要性を物語っていると思います。少しでも、自分の中でその価値にブレがあったなら、諦める理由になるし、諦めることの方がよっぽど簡単だからです。だから、大切なことはまず、自分にとってそれだけ価値のある夢を見つけることだと思います。