ごみ屋敷からお宝がザックザク!? 15年間放置されたごみ屋敷を"お片付け芸人"に片づけてもらった!
落合氏がこの日に運んだのは「紙が300㎏、布が100㎏」だった。 「おしゃれでもねえのに、何でそんなに服を持ってんだよ!」と滝沢氏からツッコミが入る。振り返ると、この15年の間に体重が増え服のサイズはMからLに。さらに洗濯機が壊れたがコインランドリーへ行くのが面倒で、洗濯をせずにしょっちゅう安い服を買っていた。 「だったら高い服を買って大事にしたほうがよくね?」と滝沢氏。ごもっともだ。 ■ごみの中から次々と現金が! それぞれの仕事の都合もあり、2回目の作業は10日後となった。前回の帰りに柴田氏から「迷い箱のジャッジをしておいてください」と言われ、段ボールを4箱ほど空に。今日はとにかくすべての作業を終了させることだ。 最初に取り掛かったのはベランダへの動線の確保。そうすることで燃えるごみをベランダに集めることができる。窓側のごみは状態の悪いものが多く、雑誌は太陽に当たって日焼けしている。驚いたのが、レジ袋が劣化してボロボロになっていたことだ。昨今のレジ袋は環境問題に対応して、太陽に当たると分解されるらしい。まさか家の中でそんな化学変化が起こるとは! しばらく作業をしていると、隣にいた柴田氏から「ペースが早くなりましたね」とホメられた。確かにそうかもしれない。先日の滝沢氏の登場、さらに迷い箱をじっくりジャッジしたことで、自分の中で必要なもの、捨てるものの判断が明確になった。柴田氏が「片づけているうちに、ゾーンに入ることがあるんです」と言っていたが、今がそうなのかもしれない。柴田氏も前回こちらのジャッジを見たことで不要なものを理解し、聞かずに処分をしてくれるようになったため、さらにスピードが上がった。 そしてラストはこたつエリア。ごみ屋敷化していた部屋だが、いちおう大事なものはこたつの上に置き、そこを"宝島"と呼んでいた。 最初にこたつの下をかき出していく。「あれ、お金じゃないですか?」柴田氏が1万円を発見した。もしかして宝島からごみの谷へ落ちたものかもしれない。「これ、ニンテンドー3DSじゃないですか?」そういえば昔、遊んでいた記憶があるな。テーブルの下から次々とお宝が発掘されていく。 「この封筒、現金が入ってませんか?」見ると9万円が入っている。仕事柄、取材費として現金を前借りすることがあったが、それが手つかずのまま残っていた。「これ、ドルとかユーロじゃないですか?」ゴミ屋敷住まいだが、コロナ禍前は年に一度は海外旅行をしており、両替して余った紙幣やコインがこれまた大量に出てきた。 もはやごみ清掃じゃなくて宝探しだ。以前、片付けるのが面倒すぎて「火事になったら片づけなくていいし、保険金をもらえるしラッキーだろうな」と思ったことがある(ダメ絶対)。いや、ちゃんと片づけてよかったーーーー! そして16時すぎ、ついにフィニッシュ! やったーーー、片づけが終わった!!! 最終目標にしていた、こたつのスイッチをオン。あったかい! 10年以上ぶりにこたつに入った! これで冬も家で過ごせるぞ! 宝島から発掘した現金をこたつで数えると、日本円はなんと41万9571円! さらに大量の外貨は円安になっているので、エクストラボーナスだ! そしてゲームやDVD、デジカメ、フィギュアなど。今回の片付けで出てきた価値のありそうなものは、柴田氏がヤフオクに出品してくれるそう。 今回の片づけにかかった費用は、20万円弱。ごみの中から発見された現金やお宝の価値を考えると、これはむしろ大儲けしちゃったんじゃないか?ちなみに本日の紙ごみは280㎏。初日ほどではないがヤバい量だ。さらにその他のごみは、2日間で40リットルの袋で50コほど。こちらは清掃センターに連絡して、一気に回収してもらうことも可能とのことだが、1袋で300円程度するらしい。もったいないので、自分でいつもの集積所へ持っていくつもりだ。ごみ清掃員の滝沢氏によると、一度に出していいのは3~4袋だそうな。燃えるごみは週2回だから、処分が終わるまで2ヶ月くらいか......。 柴田氏が話してくれたのだが、せっかく片づけたのにすぐごみ屋敷に戻ってしまう人も多いそう。ごみ屋敷にしないコツは、家に人を呼ぶことなんだとか。もうごみがなくなって火事になる心配もないので、年末は鍋パーティでもやろうかな? 取材・文・撮影/関根弘康