ごみ屋敷からお宝がザックザク!? 15年間放置されたごみ屋敷を"お片付け芸人"に片づけてもらった!
■4人がかりで片付けスタート 12月初旬のよく晴れた日、ついにゴミ屋敷の片付けが始まった。スタッフは柴田氏の他に、芸人のぐりんぴーす・落合隆治氏、そして後輩芸人の全3名。 最初に柴田氏から手順の説明があった。まずは下駄箱近辺をきれいにして出入り口を確保、続いて押し入れの片付け。ごみが散らかる床でなくなぜ押し入れ?と思ったが、捨てずに残すものを収納するスペースを作るのだそう。 人員配置としては、柴田氏が自分の横へ付いて、捨てるものか残すものかのジャッジをあおぐ。後輩芸人はごみをまとめる。分別の区分は紙、布、燃えるごみ、金属類、燃えないごみ、缶&ビン&ペットボトル、粗大ごみの7種類。紙と布、金属類はある程度まとまったら、落合氏が軽トラでリサイクル施設へ持って行く。 それぞれが配置につき、9時半すぎに片づけ開始。入り口付近は捨てようと思いそのまま放置していたものが多かったのでサクサク進んでいく。 しかし、しばらくすると思い入れのあるものが出てくるようになった。崩壊した段ボールは、前の家から持ってきたもの。それはタイムカプセルのようで、捨てるかどうかの判断がなかなかつかない。 すると柴田氏が「"迷い箱"を作るので、その中に入れてください」と提案。迷ったものは次回の片付けまでに捨てるか残すか判断してほしいとのこと。迷い箱を作ったことで、片づけはスピードアップ。 1時間ほどして、ようやく押し入れに到達。入っていたのは大量の衣服など。ごみに封鎖されて、しばらく開けることができなかったので、ほとんど着ていないものばかり。じゃんじゃん捨てるほうの袋に詰めていく。 押し入れ内の収納ケースから、書類が出てきた。......20年前に会社を退職したときの書類だ。就職氷河期でボーナスもほとんど出なかったよなー。思い出に浸っていると「どうしますか?」と、紫田氏から次々と書類が渡される。休んでるヒマはない。ひとまず迷い箱に投入して作業再開。 押し入れがほぼ空になりかけた頃、「この紙にはセリフが書いてありますけど?」と紙切れを渡される。あーーー、これ芸人をやっていた頃のネタ帳だ! 現役バリバリの芸人さんに見られると本気で恥ずかしい。捨ててください、と言いかけたが、自分史として残したい。これも迷い箱に放り込む。 1時間ほど格闘して押し入れがクリアに。そこへ迷い箱を押し込むと、床が一気に広がった! この部屋のフローリングをちゃんと見たのは何年ぶりだろう? ちょっと感動。あれ、これ片付くんじゃね? 自信が湧いてきたぞ。 続いて散乱していた衣服もじゃんじゃん袋に詰めていく。最初は服がなくなったらどうしようと思っていたが、次第にためらいがなくなってきた。服はごみになるのではなくリサイクルに回ると聞いて、さらに心が軽くなる。 フローリングが7割ほど見えた段階で昼休憩となった。 柴田氏に進捗状況を聞く。意外といいペースだと思っていたが、遅いらしい。 「フローリング部屋はいらないものばかりと聞いていたんですが、意外と悩まれていたみたいで時間がかかっちゃいましたね」 13時すぎに作業再開。「ペースを上げていきましょう!」と、柴田氏のゲキが入るが、なかなか捨てられない。迷ったのが雑誌のたぐい。自分が担当した記事が載っているものが多く、迷い箱がどんどん増えていく。 ■マシンガンズ滝沢氏がヘルプに登場! 14時すぎ、「調子はどう?」とマシンガンズの滝沢氏が仕事の合間に駆けつけてくれた。 「ぜんぜん片付いてないじゃん!」自分の中ではかなり片づいたと思っていたが、初めて見た人からしたらそうなのか。「俺も手伝うよ!」と参加してくれた。 「これいらないだろ! 大体さ、ごみに埋まってるモノなんて何年も見てないんだから、いらないってことじゃん!」 確かにそうだ! 放置していても困らなかったわけで、真理を突かれた。滝沢氏のサポートのおかげで、一気に片づけのスピードが上がっていく。15時すぎになり、ついに6畳間に畳が出現した! 何年も見てなかった畳だ。地層の下にあったので日焼けもしておらずキレイ。これは片付くかもしれない! 16時になったところで本日の作業は終了。 柴田氏に話を聞いた。「前半は遅かったんですが、滝沢さんが来てペースが上がりましたね。よくある話なんですが、ご老人と片づけをしていると、ひとつひとつのものに思い入れがあって全然進まないんですよ。 そこに子供とか近しい人が立ち会って『これいらないでしょ!』と、ズバっと言ってくれると一気に作業が進むんです。関根さんの場合も、滝沢さんのひと言で、スピードアップしましたね」