サウジ、アジア向け原油を値下げ-需要見通しの弱さ浮き彫り
(ブルームバーグ): サウジアラビアはアジアの顧客向けに出荷する原油価格を引き下げる。値下げ幅は市場予想を上回った。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスは生産引き上げを再び遅らせており、市場の見通しが依然として弱いことを浮き彫りにする。
ブルームバーグが確認したところでは、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは、アジア向けアラビアン・ライトの2025年1月積み原油公式販売価格(OSP)をバレル当たり80セント引き下げ、中東産原油の指標価格を90セント上回る水準に設定した。精製業者やトレーダーは同プレミアムを1ドルと予想していた。
原題:Saudi Arabia Cuts Oil Prices After OPEC+ Delays Reviving Output(抜粋)
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Anthony Di Paola