米メディアは黒星スタートも大谷翔平の「投手・1番」降板後「DH」の出来を絶賛…「歴史を作る」「平均球速アップで成長」
エンゼルスの大谷翔平(27)は7日(日本時間8日)、本拠地でのアストロズ戦に「1番・投手」のリアル二刀流で先発出場。投手としては最速160キロをマークするなど5回二死で降板するまで9奪三振4安打1失点の素晴らしいピッチングを見せたが、自らの打撃も含め援護がなく1-3のスコアで負け投手となった。打者としては初回に遊ゴロ、3回二死から見逃し三振に倒れていた大谷は、降板後も「大谷ルール」によってDHで引き続き打席に立ち、6回二死から遊飛、8回二死三塁の場面で巡ってきた第4打席は右飛に終わった。 米メディアは一斉にメジャーリーグで史上初となる「開幕投手&一番打者」を果たした大谷の偉業を「歴史を作る」と称えた。
マドン監督「とても自信に満ち溢れて見える」
MLB公式サイトは「何が新しいことだ?大谷がさらに歴史を作る」との見出しを取り「大谷がシーズン最初の投球を投げ、打者としてもシーズン最初に投球に向かったア・リーグとナ・リーグの歴史で初めての選手となった」と伝えた。 記事は1回表裏の大谷をこうレポートした。 「二刀流スーパースターは、投手としてキャリア初の開幕戦先発を果たし、その立ち上がりに先頭のホセ・アルトゥーベから三振を奪い、安打と四球を許したが、初回を無失点に抑えて試合をスタートさせた。彼はまたエンゼルスで先頭打者となり、フランバー・バルデスの初球をショートにゴロを打ち内野安打になりかけた。彼は一塁までの間に秒速29.7フィート(約9.05メートル)に達し、エリートレベルとされる秒速30フィート(約9.14メートル)をわずかに下回るものだった」 さらに「マウンド上で彼は、アルトゥーベを3打席連続三振に打ち取ったことを含めてアストロズの打者のタイミングを外し続けた。彼は、マット・ケイン、ザック・グリンキー、マックス・シャーザー以来の、アルトゥーベから1試合で3三振を奪った4人目の投手となった。大谷は9三振を奪ったが、これはエンゼルスの開幕投手の歴代4位の数字」と記録面を紹介した。 そしてジョー・マドン監督のコメントを伝えた。 「今夜はスピードガンで97マイル(約156キロ)や99マイル(約159キロ)が多かったのを見ただろう。以前は、試合の序盤での球速は必要となるまではこれより遅かった。ただ彼のスライダーやカーブは優れていたが、スプリットは何球か抜けていた。ブレグマンは抜けたスプリットを捉えた。これは普段、起きないことだった」と、3回二死二塁からブレグマンに左前タイムリーを打たれ先制点を許した場面を悔しがった。 大谷は昨年、打者として46本塁打、26盗塁と100打点、投手としては9勝2敗、防御率3.18、156奪三振の成績を残したが、マドン監督は「昨年、彼がやり遂げたことが自信になっていることが想像できる。今年はとても自信に満ち溢れて見える」とつけ加えたという。