米メディアは黒星スタートも大谷翔平の「投手・1番」降板後「DH」の出来を絶賛…「歴史を作る」「平均球速アップで成長」
スポーツ専門局のESPNは「大谷が9奪三振、エンゼルス敗戦の中で打席では無安打」との見出しを取り「大谷の開幕戦の2球目はアルトゥーベの内角コーナーのぎりぎりに決まり98マイル(約158キロ)だった。初回に大評判の二刀流(の大谷)は、それよりも速い球速を7球投げていた」と、立ち上がりの素晴らしさに注目。 「(自分の投球を)序盤から信じていたことはこの1年で彼がマウンド上でどれだけ大きく成長したかを示している」と評価した。 「投球数を制限されたが、大谷は99マイル(約159キロ)を7球投げ、キャリアで3番目に多かった」と指摘。「カット回転をしていたようにも見えた4シームの速球の平均球速は97.8マイル(約157.4キロ)で昨年よりも2マイル(約3.2キロ)上だった。これは9三振のうち7つを奪った彼のスライダーに影響を与えていた」と分析した。ストレートの球速アップがウイニングショットとしてのスライダーにつながったとの見解だ。 地元紙のオレンジカウンティレジスター紙は「大谷が9三振を奪ったが、エンゼルスの打線はアストロズとの開幕戦の敗戦の中で沈黙」との見出しで開幕戦を伝えた。 「大谷は開幕投手と(降板後に)大谷ルールによる指名打者デビューもした。4万4723人の満員のファンがエンゼルスタジアムに熱狂的な夜を演出した。エンゼルスにとってすべて(の勝利要素が)整っていたが、アストロズの先発左腕フランバー・バルデスがほとんどの場面で優位に立ったことで失望のものとして終わった。エンゼルスはわずか4安打。大谷、トラウト、レンドンは合わせて11打数1安打だった」と1-3で敗れた試合を紹介。 さらに「レンドンは7回の併殺打の前に勝ち越しの2点本塁打をわずかに逃した。大谷は、8回に(本塁打で)同点となるところで観客を立ち上がらせた右翼への飛球を含め、4打席で無安打だった」と続けた。 また「(8回の打席は)大谷が投球を終えてから2打席目で、これは彼を(投手とDHの)2人の選手として扱うことを認めた新ルールのおかげだった。マウンドでは大谷は4回2/3で9三振を奪い1失点だった。大谷とエンゼルスの他の先発投手は短縮されたスプリングトレーニングのために通常よりも厳しい投球制限のもとシーズンを始めた。大谷は制限された80球を投げた」と伝え、労使交渉の影響でスプリングトレーニングの期間が短くなったことを考慮して、大谷の球数が80球に制限されていたことを報じた。 そして、マドン監督の「ショウヘイはまた何一つ慌てることはないという部分を見せてくれた。何も悪いところもなかった。彼はとても良かったように思えた」との談話を紹介。 「大谷は、昨年よりも力を入れて投げていた。彼の速球は1回で97マイル(約156キロ)から99マイル(約159キロ)だった。昨シーズンに大谷は通常94マイル(約151キロ)から95マイル(約153キロ)から入り、必要なときに球速を上げていた。彼は今シーズンに球速を上げる頻度をもっと多くしていくかもしれない」と付け加えた。 CNNは「大谷がMLB開幕日のアストロズ戦の敗戦で歴史を作る」との見出しで大谷の開幕投手&指名打者出場について伝えた。 「大谷がほろ苦いMLB開幕日を過ごした。27歳の大谷は木曜日にチームのシーズン最初の投球と打者として最初の投球に打席に立ったアメリカン・リーグとナショナル・リーグの歴史で初めての選手となり歴史を作った」と紹介。 「だが、99マイル(約159キロ)を7度投げた日本人スターの尽力は、エンゼルスが満員のエンゼルスタジアムでアストロズに1-3で敗れたことで無駄になった」と好投が報われなかったことを報告した。 大谷は日本時間今日9日のアストロズとの第2戦にDHで先発出場する予定になっている。