都知事選ネット演説 ひまそらあかね氏〝無双〟2万6千人視聴、小池氏との「2強」主張 石丸氏は「都政の見える化」 各候補者が訴え
東京都知事選(7日投開票)の候補者によるオンライン演説会が2日夜に生配信された。動画共有サービス「ニコニコ」が主催し、3選を目指す小池百合子知事(71)や前参院議員の蓮舫氏(56)、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)ら全候補者56人中39人が参加した。 【画像】ひまそらあかね氏のⅩのアイコン 8分の持ち時間で各候補者が主張を訴えるなか、石丸氏が演説を始めると、約1万5000人だったライブ視聴者数は2万1000人まで増加した。「政治再建」「都市開発」「産業創出」の3本柱を訴える石丸氏は、安芸高田市のユーチューブチャンネルの登録者数を自治体で日本一にした実績に触れ、東京でも「都政の見える化、分かる化」を進めると主張した。 続いて作家、ひまそらあかね氏(41)が顔は出さずにオンラインで演説した。「都知事選はもう『小池』か『ひまそら』かを選ぶゲームになっている」と、小池氏との「2強」を主張、「石丸さんは市長時代にやったことはこれといって出てこない」「蓮舫さんは共産党のスピーカーになっている」「小池さんは『〝のり弁〟を止め、公文書を開示する』という公約を削除した」と切り捨てた。演説終了時には2万6000人超の視聴者を集めた。 蓮舫氏は立憲民主党の長妻昭政調会長と並んで登場した。「候補者の討論会をやってほしいといわれるが、民放のテレビ局の方に聞くと、現職の方が夜遅い時間にもかかわらず公務で断られると。なぜ逃げるのか」と小池氏を批判し、「行革をやらせてください」とアピールした。演説終了時の視聴者数は約1万8000人だった。 小池氏は「『首都防衛』をしっかり進めていきたい。都民の命を守る、暮らしを守る、あらゆる災害から都民を守っていく」と力を込めた。都のデジタル化について「いま〝爆速〟で進めている」と自信を見せた。視聴者数は約2万人で推移した。 元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)は「東京都の土地や公共の施設が外国人に買われることも防ぎたい」などと訴えた。 人工知能(AI)エンジニア会社経営の安野貴博氏(33)はタレント、清水国明氏(73)と防災分野などでの「共闘」を表明した。