フェルスタッペンがメルセデスF1へ移籍するなんてことはあり得ない!? レッドブル代表「2028年まで在籍すると確信」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンはここ数日、メルセデスへの移籍を検討しているのではないかと噂されている。しかしレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、現契約が満了する2028年までマックス・フェルスタッペンがチームにコミットすると「確認している」と明言した。 【決勝グリッド】F1 2024 サウジアラビアGP こうした噂が持ち上がったのは、オフシーズンから続くホーナー代表の女性従業員への不適切行為疑惑がキッカケ。ホーナー代表とマックス・フェルスタッペンの父ヨス・フェルスタッペンとの間にはかなりの緊張が走っており、ヨス・フェルスタッペンがメルセデスのトト・ウルフ代表と話し合いをしている様子も目撃されている。 またホーナー代表の疑惑において、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが情報漏洩に関与している疑いが浮上し、レッドブル社が調査を開始。最悪の場合、マックス・フェルスタッペンが信頼を置くマルコが停職となる可能性がある。 そうした背景から、マックス・フェルスタッペンがレッドブルを去ると決めた場合、メルセデスを移籍先として検討しているのではないかとの憶測を呼んでいるのだ。 現在マックス・フェルスタッペンは2028年までレッドブルと契約を結んでいるが、F1では慣例であるように、契約が正式に終了する前から他チームへ移籍することが可能な“エスケープ条項”が存在すると考えられている。またマルコがレッドブルを離れた場合には、マックス・フェルスタッペンは契約を解除できるとされている。 ホーナー代表はマックス・フェルスタッペンが少なくとも現契約が満了するまでレッドブルに残ると確信しており、強気の姿勢を崩さなかった。 「私は彼がそうすると確信している」とホーナー代表は言う。 「彼の周りには素晴らしいチームがいるし、彼はそのチームに大きな信頼を寄せている。我々は共に多くのことを成し遂げてきた。彼は2028年までの契約にコミットしている」 ヨス・フェルスタッペンは疑惑が晴れないホーナー代表について、彼が現職に留まり続ければチームが“分裂”する可能性があるとして退陣要求をほのめかした。これについて、ホーナー代表は詳しい言及を避け、開幕戦バーレーンGPの後にふたりで話し合ったと明かした。 ただ、その時点ではヨス・フェルスタッペンのコメントは公表されていなかった。 「コメントされたことについては当然知っている」とホーナー代表は語った。 「レース後に話し合いがあった。みんな今後のことに集中していると思う」 「言った通り、バーレーンでのレース後に話し合いが行なわれたが、我々は前を向いている」 そして、マックス・フェルスタッペンのマネジメントにヨス・フェルスタッペンが携わっていることについて尋ねられたホーナー代表は次のように答えた。 「マックスの父親が彼のキャリアに重要な役割を果たし、彼をF1まで導いてきたのは明らかだ。でも、ヨスはヨスだ」 「そしてマックスもマックスだ。加入当時は10代だった彼も、今では立派な青年になり、結果を残している。父親とドライバーの関係については、私がとやかく言うことではない」 そしてホーナー代表は前に進むべき時だと強調した。 「前に進むと同意することが、未来に集中する上で全体としてみんなのためになると思う」とホーナー代表は続ける。 「我々には彼の息子(マックス・フェルスタッペン)に最高のモノ、最高のマシンを提供し、彼から最高のパフォーマンスを引き出すという利害関係がある」 「彼は最高の形でシーズンをスタートさせた。彼は傑出した才能の持ち主だ。彼に競争力のあるマシンを提供し続けることができるといいね」
Adam Cooper