元「ANZEN漫才」あらぽん「昔は調子こいて家賃24万円のタワマンに住んでいた」天狗だった過去と“ひょうたんアート”に没頭する現在
妻の収入と貯金に支えられる現在「昔は調子こいて家賃24万円のタワマンに住んでいた」
あらぽんの住む注文住宅の玄関には「絶頂期のあらぽん」だという等身大パネルがある。それについて「レギュラーもあって、結構忙しく働いてた時のあらぽんですね。3、4年前です。めちゃくちゃ忙しかったですね、僕ですら忙しかったです。静岡の多分遊園地とかのパレードとか、乗り物とかのおっきいアレを作る会社さんが、実際の僕の等身大あらぽんを作ってくれたんです」と説明。 当時は「天狗だった」と振り返り、「調子こいて家賃24万円のタワマンに住んでいた。30階建ての15階という、真ん中に住んでました」と明かした。 しかし、現在の主な仕事は売れないと稼ぎにならないひょうたんアート。家計を支えているのは、正社員として企業で働く奥さんの収入とコンビ時代の貯金だ。3歳9カ月になる娘の送り迎えは時間に余裕のある、あらぽんが担当している。
ビビる大木「あの頃は、彼にとっての準備期間だった」あらぽんを支えるファンや仲間たち
あらぽんは、8月31日から9月1日にかけて、初となる個展を代官山で開催。会場準備から運営までをサポートしてくれるのは芸人仲間や高校の同級生だ。設営が終わった会場に現れたのは、3月末に放送作家を引退した鈴木おさむ(52)だ。あらぽんの「ひょうたん」について誰よりも早く注目し、アドバイスをくれた恩人である。 鈴木おさむ「元々あらぽんがいい形のひょうたんをくれたんです。それはまだ色もついてなくて。その後に、それをアートにしょうと思ってるって言ってたから『めっちゃいいじゃん』って。僕が放送作家を辞める時に、お世話になった人、近しい関係の人20人くらいに、一個ずつ僕の名前と相手の名前を入れてデザインを変えて(あらぽんに)全部作ってもらったんです。いいですよね。その人しか持ってない、努力で手に入るものではないと思います。アートって描いてる人の物語も大事だと僕は思ってるので。『絶対にやったほうがいいよ』って言ったら、次の年には、(あらぽんは)ひょうたんを何百個と育てていた。色んなアートをやってる芸人さんがいますけど、あらぽんは突き抜けるんじゃないかな。本当に世界に発信してほしいし、全部売れてほしい。(アーティストとして)もっとすごいことになる気がする」 会場には、色とりどりな作品の中、毒々しい色使いで描かれたひょうたんが。それはあらぽんの「処女作」だという。 あらぽん「解散を決めたその日の夜に作ったやつです。意味合いは、独立とか解散とか…色んなことがあった時に心が腐るんです。でも、(ひょうたんを指して)ここに1個宝石が入ってるんです。これ(宝石)が、おさむさんだったり、僕のひょうたんを認めてくれた人が現れてくれて、できたものなんです。気持ちがどんなに腐っても1mmくらい光ってれば、自分は腐らないんだって思えた瞬間だったので、これを作ろうと思ったんです。このひょうたんを見て思ったんです。この子(このアートに使ったひょうたん)って絶対に人に選ばれないんです。“じゃない方”というか。それもあって、この子を使って1個作りたいなと思いました」 また別の日には、台風接近の影響で雨が降る中、1組目に来たのはコンビ時代からの女性ファン。続々とお客さんが来店し、あっという間にフロアは賑やかになった。 女性客は今回の個展について「新しいあらぽんを見たなって言う。すごく前向きになった気がする」と絶賛。1個3800円のひょうたんストラップの売れ行きは好調。あらぽんの友人で漫画家だという男性客は絵画を3点購入していた。 さらに、来場者の中には、過去にレギュラー番組が一緒になって以来、お世話になっているという先輩芸人のビビる大木(49)の姿も。「コンビ解散」という同じ境遇を経験した大木は、いつもあらぽんのことを気にかけてくれるのだそうだ。 ビビる大木「片方だけが大活躍するようになって…みやぞんが『イッテQ』で海外行ってる時も、あらぽんはひょうたんを作ってた。『僕はやることないんで、ひょうたんに集中します』って言ってましたね。だからその頃が、あらぽんにとっての準備期間だったんでしょうね。それで今、こうして個展までやるようになった。『お笑いじゃないことやってんのかよ』みたいに言われるのは、もしかしたらあらぽんは気にしていたかもしれないですけど…僕は単純にとってもいいことやってるなと思って見てました」 大木は「僕は『月刊ムー』が好きなので、これを買いました」と、UFOに見立てた見にひょうたんを購入。「ひょうたんとUFOが合わさってアートになって面白いと思います」とお気に入りポイントを語っていた。 (『ABEMA NEWS』より)
ABEMA TIMES編集部