今夏のパリ五輪にも出場した山下杏也加 [写真]=ムツ カワモリ

　マンチェスター・シティは9日、日本女子代表（なでしこジャパン）GK山下杏也加の加入を発表した。契約期間は2027年6月30日までの3年間で、背番号は「31」に決定している。 【公式発表】山下杏也加が名門マンCと3年契約を締結！ 　1995年9月29日生まれで現在28歳の山下は、KSC加平サッカー少年団や東加平キッカーズ、足立レディースフットボールクラブ、村田女子高等学校を経て、2014年に日テレ・東京ヴェルディベレーザへ正式入団。チームの守護神として2015年シーズンからのなでしこリーグ3連覇に貢献し、自身も3年連続でリーグベストイレブンに選出された。 　2021年にはINAC神戸レオネッサに活躍の場を移し、ここまで公式戦通算69試合に出場。2021－22シーズンにはチームのリーグ制覇に大きく貢献し、WEリーグの初代最優秀選手（MVP）に輝いた。また、2015年にデビューを飾ったなでしこジャパンでは、ここまで国際Aマッチ通算74試合に出場。FIFA女子ワールドカップやオリンピックなど国際舞台での経験も豊富で、今夏のパリ・オリンピック2024にも出場した。 　山下が新加入するマンチェスター・シティはウィメンズ・スパーリーグで1度、女子FAカップで3度の優勝を誇る名門。2023－24シーズンのウィメンズ・スーパーリーグは、優勝したチェルシーと同勝ち点の2位につけ女子チャンピオンズリーグ（WCL）出場権を獲得した。なでしこジャパンでともに活躍するMF長谷川唯が2022年9月から在籍しているほか、今夏にはDF清水梨紗とFW藤野あおばを獲得している。 　マンチェスター・シティへの加入が決まった山下はクラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。 「まず初めに、このような素晴らしいクラブの一員になれたこと、ここにいられることをとても光栄に思います。私の性格上、ハングリー精神が強いです。アジアでは様々なトロフィーを獲得してきましたが、自分自身をさらにレベルアップさせるために挑戦の必要性を感じていました。ここは誰もが知る有名なクラブであり、今でも信じられない気持ちです」 「ベレーザにいた頃、ここに所属してる長谷川唯と一緒にプレーしていたのでとても心強いです。また一緒にプレーできることを楽しみにしています。そして、尊敬するエデルソンと同じチームに加わり、同じユニフォームを着られることにもワクワクしていますし、本当に楽しみです。日本から見ていて、昨シーズンは本当に接戦だったと思います。タイトルを獲得できるようサポートし、チームに貢献したいです」