リターンが2倍以上の優良企業を見分けるには?…「平凡なサラリーマンでも1億円」成功のための驚くべき絶対法則
老後2000万円問題が叫ばれて久しい。しかし、生活水準を落としたくないのであれば「2000万円でも足りない」。政府の経済的支援を当てにすることもできない。現代日本ではサラリーマンであっても資産を形成することが求められている。そんな人は会社を買おう。もしあなたが一般的なサラリーマンならば、既に会社を経営するノウハウを自然と身に着けているのだ。 【漫画】「しすぎたらバカになるぞ」…性的虐待を受けた女性の「すべてが壊れた日」 本連載では、平凡なサラリーマンが会社を購入し成功した例を紹介しながら、具体的に「どうやって資本家として成功するのか」を『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』(三戸政和著)から一部抜粋して紹介する。 『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』連載第34回 『その会社、大丈夫? …「サラリーマンの誰もが陥る」属人性の「危険な」ワナとビジネス成功の「不変の」法則』より続く
生産の確認
生産の確認とは製造能力の確認です。いま現在の設備や人員などの稼働率がどの程度なのかを確認しましょう。 中小企業は、目の前の仕事を回すのに精一杯で、あなたが会社を譲り受けて売り上げを伸ばそうと試みても、そもそも製造能力がいっぱいいっぱいということがあり得ます。 特に、中小企業の設備は数十年にわたって投資しておらず、老朽化しているものを社員が場当たり的に修繕して使っていることも少なくありません。 引き継ぎ後に大幅な修繕や設備の入れ替えなどが必要な場合もありますので、過去の設備投資の履歴と耐用年数を確認して、今後必要となる設備投資計画を立てることが大切です。 ただ、設備投資を考える前に、それが自前の設備でないと駄目なのかも検討すべきです。数十年前は自社で設備投資しないと仕事になりませんでしたが、いまは外注などの情報も民主化されています。
外注の可能性
たとえば、外注生産体制をDXで支援する「キャディ」という会社があります。200億円以上の資金調達を行っているユニコーンベンチャーですが、この会社のサービスを使えば、必要な部材や工程を全国の工場へ廉価で発注することができます。 外注をうまく使うことで生産能力を拡張できれば、売り上げを拡大する戦略を立てることもできます。 こうしたサービスを使ったり、外注先の相見積もりを取ったりしてリスクヘッジができないのであれば、昨今の物価高の折、外注先からの値上げ要請を受けざるを得なくなる可能性があります。 そうしたケースを想定して、外注先への支払いにどの程度の値上げ圧力がかかりそうかを確認し、原価率への影響を考慮しなければいけません。 また、外注先企業から、「関係の深いオーナーだったからこれまで安く受注していたが、オーナーチェンジをするのであれば適正価格に戻してほしい」という要望が上がることも中小企業の事業承継ではよく見かけるシーンです。外注品の相場を確認し、それをベースに事業計画に反映しておく必要があるでしょう。 『1年で売上がゼロに⁉…経営者が「誰しも」陥ってしまう思いがけない「衝撃の」落とし穴と平凡なサラリーマンでもできる「最善の」回避方法』に続く
三戸 政和(日本創生投資代表)