「今日は風が強いからムリ…」はそろそろ卒業! 強風に屈しないマネジメントを理解してワンランク上のゴルファーに
難しいのはフォローよりもアゲインスト
ゴルフは自然環境との戦いでもあるスポーツです。特にスコアを大きく左右する「風」は、ゴルファーにとって非常に厄介。強風時のラウンドはスコアメイクが難しくなりますが、コツのようなものは存在するのでしょうか。 【動画】風が吹こうとも300ヤード!? 女子ゴルフの新女王・竹田麗央が脅威の飛距離を見せつけた“圧巻”ティーショット これが実際の映像です 株式会社エースゴルフクラブに所属するティーチングプロの石川純平氏に話を聞きました。
「風を読まなかったために、無風であればナイスショットだったはずの一打が、風の影響で結果的にミスになるのは悔しいしもったいないことです」 「例えば、持ち球がドローのゴルファーが左サイドにOBや池などがあるティーショットの際、風速5メートルの右からの風が吹いていればフェアウェイセンターは狙いません。この場合は約10ヤードほど左にボールが流れるため、OBや池に行ってしまうリスクがあります」 続けて石川氏は「ドローボールだと風に乗りやすいため、より大きく曲がる危険性があります」と言い、次のように話を続けます。 「ミスやトラブルを回避するためにも、常にフェアウェイセンターではなく、右サイドに向けてショットするなど状況に応じてマネジメントを変更しなければなりません。これは2打目、3打目でも同じことが言えます。ただし、2打目以降はライ(ボールの置かれた状況)も考慮してターゲットを決定しましょう」 「また、球筋などにもよりますがフォローよりもアゲインストのほうが、同じ風速でも風の影響をより受けます。風速5メートルのフォローはプラス10~15ヤードくらい、風速10メートルでプラス20~30ヤードほど。アゲインストだと風速5メートルでマイナス15~20ヤードくらい、風速10メートルでマイナス30~40ヤードほど影響を及ぼすでしょう」 さらに石川氏は「芝をつまんで散らしたり、木々の揺れや雲の動き、ピンフラッグの向きや池の水がなびく方向などの情報は、風向きを客観的に確認できる大切なヒントである」と話します。 「そのほかにも、同伴者の打球を見て風がどれくらい影響を与えたのかを知ることもできるはずです。明らかにナイスショットな一打だったのに、グリーンに届かなかったなどの情報はかなり参考になります」