「おおいた冬の事故ゼロ運動」スタート 死者最少ペース「年末は安全意識高めて」
交通マナーの向上を呼びかける「おおいた冬の事故ゼロ運動」が11日、大分県内各地で始まった。17日まで。今年の県内の交通事故死者は10日時点で24人。過去最少の年間32人だった前年の同期に比べて4人少ない。期間中、県や県警は啓発活動や取り締まりに力を入れ、年末の事故対策を強化する。 県庁で開会式があり、関係者約90人が参加。島田忠県生活環境部長が「年末にかけて飲酒運転や重大事故の発生が懸念される。交通安全意識を高めてほしい」とあいさつした。 高校生が交通安全をテーマに動画を制作するコンテストで、グランプリと準グランプリに選ばれた宇佐高放送部の3人が、「家庭、地域、学校、職場でさらなる交通安全活動に取り組む」などと宣言した。 運動の重点項目は▽夕暮れ時と夜間の事故防止▽飲酒運転の根絶▽横断歩道でのマナーアップ▽自転車の安全利用の促進―の4点。 県警によると、10日時点の人身事故は1948件(前年同期比81件減)、負傷者は2407人(同113人減)。いずれも昨年まで19年連続で減少している。 例年、12月は事故が増える傾向にある。昨年起きた12月の人身事故は261件。113件で最も少なかった5月の2・3倍だった。 県生活環境企画課の佐藤修参事(57)は「年末は歩行者が巻き込まれる重大事故が起きやすい。夕暮れから夜間にかけて、ドライバーは早めにヘッドライトを点灯し、歩行者は反射材を着けるといった対策を心がけてほしい」と話した。