市原佐都子/Q『キティ』、ロームシアター京都〈レパートリーの創造〉第8弾として上演決定
ロームシアター京都「レパートリーの創造」第8弾として、市原佐都子/Q『キティ』が上演される。本企画で市原をとりあげるのは、第5弾『妖精の問題 デラックス』に次いで2回目。満を持しての新作公演となる。 【全ての画像】市原佐都子/Q『キティ』キャスト・スタッフ写真 人間の行動や身体にまつわる生理、その違和感を独自のアナロジーと身体感覚でとらえた劇作、演出を行う市原。2019年に初演した『バッコスの信女 ─ ホルスタインの雌』で第64回岸田國士戯曲賞を受賞し、2021年のノイマルクト劇場(チューリヒ)と共同制作した『Madama Butterfly』、2023年の世界演劇祭(ドイツ)初演の『弱法師』は、世界各地で上演され高い評価を得ている。2021年には、城崎国際アートセンターの芸術監督に就任。また、作品を貫く現代社会への批評眼は小説でも発揮され、文芸批評家が絶賛した『マミトの天使』(2019年、早川書房)など、演劇界を越えて注目を集めている。 その市原の最新作では、家父長制やジェンダー規範、資本主義をめぐる消費や労働のあり方など、現代社会に生まれる不条理と、そこで生きる人間の滑稽さ、そして欲望のグローバルな均一化を、痛烈なQ(クエスチョン)に昇華して突きつける。 出演は、第60回東亜演劇賞作品賞(2023年) を受賞し、韓国演劇シーンにおける新進の俳優・クリエイターであるソン・スヨン、『毛美子不毛話』『バッコスの信女―ホルスタインの雌』など数多くの市原作品に出演し、信頼を寄せる俳優のひとりである青年団の永山由里恵、香港のカンパニー「Artocrite Theater」の芸術監督を務めるバーディ・ウォン・チンヤン、そして、京都を拠点にダンスシーンにとどまらない幅広い活躍をするダンサーの花本ゆかと、日・韓・香のメンバーが集結。永山、スヨン、バーディーは、市原が劇作家として参加した韓国・香港・日本共同制作『私とセーラームーンの地下鉄旅行』(2018年 / 南山アートセンター〈ソウル〉) 以来、約6年ぶりの共演となる。 また音楽は、音と音楽の境界に注目し幅広い創作活動を続ける気鋭のアーティスト荒木優光、特徴的な登場人物の衣裳は、『妖精の問題 デラックス』でのユーモアあふれる衣裳が記憶に新しい南野詩恵が手がけるなど、京都を拠点に活躍する気鋭スタッフとコラボレーションも注目される。 【あらすじ】 “ねこ”は、パパとママとペットと暮らしている。パパはお肉が大好きだけど、ママも“ねこ”も食べたくない。ある日、ママと“ねこ”が特別な肉料理をつくってパパにプレゼントすると──。 <公演情報> ロームシアター京都〈レパートリーの創造〉 市原佐都子/Q『キティ』 作・演出:市原佐都子(Q) 出演:ソン・スヨン、永山由里恵(青年団)、バーディ・ウォン・チンヤン(Artocrite Theater)、花本ゆか(はなもとゆか×マツキモエ) 音楽:荒木優光 衣裳:南野詩恵(お寿司) 2025年2月17日(月)~24日(月・休) 全8ステージ 会場:京都・ロームシアター京都 ノースホール 上演言語:日本語、韓国語、広東語 字幕言語:英語、日本語(他言語使用時) ポータブル字幕機言語:日本語・韓国語・広東語 【チケット】(全席自由) 一般(前半割引2月17日(月)~19日(水)):3,000円 一般(2月21日(金)~24日(月・休)):4,000円 ユース(25歳以下):2,000円 リピート券:1,000円 ※推奨年齢:16歳以上、12歳以下入場不可。 ※本作には性的・暴力的な表現が含まれます。 ※ユース(25歳以下)チケットは、公演当日に受付にて年齢が確認できる証明書(学生証、免許証等)をご提示ください。 一般発売:11月16日(土) 10:00~ 【他地域の公演】 東京公演:2025年3月上旬予定